( 137976 )  2024/02/10 23:47:09  
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2024年2月7日、NEXCO西日本は西九州道の佐世保道路区間における4車線化事業の進捗と新たな料金について発表しました。

佐世保中央IC~佐々IC間が有料化される一方で、一部は無料のままです。

これは初のケースであり、ETC車両は割引が適用されますが、一部区間は非ETC車両でも無料通行可能です。

長崎県も料金の影響を最小限に抑えるように要望していました。

このような無料区間の有料化は将来的な維持管理を考慮したもので、他の道路でも同様の取り組みが進められています。

(要約)

( 137978 )  2024/02/10 23:47:09  
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写真中央の高架橋が西九州道。佐世保みなとIC付近(画像:写真AC)。 

 

 NEXCO西日本は2024年2月7日、西九州道の「佐世保道路」区間(佐世保大塔IC~佐々IC)における4車線化事業の進捗ならびに、同区間の「新たな料金」について発表しました。無料区間の有料化が実施されます。 

 

「無料」を「有料」にするけど「一部無料」です?→【画像で見る】 

 

 西九州道の南側、佐世保大塔IC~佐々IC間およそ16.9kmは、2024年度に順次4車線化が完了するといいます。これが完了した時点で、無料区間である佐世保中央IC~佐々IC間が、国土交通省からNEXCO西日本に移管され、有料区間となります。 

 

 NEXCO西日本九州支社によると、国土交通省が建設したいわゆる「無料高速」が、NEXCOに移管され有料化されるのは初めてのこと。長崎県が有料事業の導入による早期の4車線化を要望したことが背景にあります。 

 

 ただ、初めてのケースということもあり、料金体系もちょっと異例です。 

 

 現在、鳥栖方面から西九州道を利用すると、佐世保大塔本線料金所にて、そこから佐世保中央ICまでの料金が徴収されます。佐世保中央ICから佐々ICまでは無料区間のため、そのまま降りることができます。 

 

 これが、佐々ICまで有料区間になります。佐世保大塔~佐世保中央IC間は普通車160円で変わりませんが、佐世保大塔~佐々IC間は同370円になります。佐世保大塔料金所と以西の各IC出入口にはETCフリーフローアンテナが設置され、これを活用して料金が徴収されます。NEXCOの各種ETC割引も適用となります。 

 

 ただし、佐世保中央IC~佐々IC間のみであれば、非ETC車も無料で通行が可能だそう。これができるのは、各ICの構造上の特性もありますが、無料高速の有料化という「初めての事例であるため」(NEXCO西日本九州支社)、一部無料の措置をとったということです。長崎県もかねて、「有料化に伴う料金は日常生活に大きな影響を及ぼさないよう」配慮を求めていました。 

 

 このような無料高速の有料化は、将来的な維持管理の観点から、かねて国で議論されてきました。今回のように、建設の経緯から有料区間と無料区間が混在する路線もあります。ちなみに、京都の山陰近畿道でも、無料の末端区間(府整備)を2025年度から有料化し、その収益を未開通区間の整備費に活用する方針が決まっています。 

 

乗りものニュース編集部 

 

 

 
 

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