( 139816 )  2024/02/16 14:07:38  
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日刊ゲンダイによると、自民党の裏金事件を巡る国会での論戦が続いているが、岸田首相はあまり熱心ではない様子。

野党が裏金の実態解明を求めたが、岸田首相は説明責任を果たすよう促すだけで自分の意図を話さない様子だった。

また、政倫審への出席を巡っても岸田首相は明言せず、笑顔で応じる瞬間もあったが、野党からは緊張のあまりまばたきが速くなったとツッコミが入った。

岸田首相の総裁再選に向けた本気度が高く、派閥解消での政権基盤の弱体化もあり、今後の政局が注目される。

(要約)

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なぜニヤニヤ?(岸田首相)/(C)日刊ゲンダイ 

 

 自民党派閥の裏金事件をめぐる国会論戦がちっとも深まらない。 

 

 岸田首相も出席した14日の衆院予算委員会の集中審議。「政治とカネ」をテーマに実施されるのは、今国会で2回目だ。野党が代わる代わる裏金事件の実態解明を求めたものの、岸田首相は「説明責任を果たすよう促している」の一点張り。不毛な7時間だったが、岸田首相の脳内がチラ見えした。 

 

岸田首相「政治とカネ」集中審議で“説明責任”連発もやる気ゼロ…《質問の意味を理解している?》とツッコミ 

 

■政倫審と総裁選 

 

 野党側トップバッターとして質問に立った立憲民主党の山井和則議員は、持ち時間30分をフルに使い、政治倫理審査会への二階元幹事長と安倍派幹部の出席を要求。政倫審の野党メンバーは前日、自民党の田中和徳会長に正式に申し入れており、あとは岸田首相の号令ひとつだからだ。 

 

「決断しないのは自民党、岸田総理が決断しない限り実現しない。止めているのは岸田総理ですよ」「この場で自民党として、安倍派幹部や二階議員に政倫審出席を促すと明言してください」と求める山井氏。「党として説明責任を果たすよう促して参りましたし、これからも促して参ります」とかわす岸田首相。こんなやりとりを15往復も繰り返した。 

 

 言質を取らせない防衛ラインを死守するため、岸田首相はゼロ回答をリピート。後半にはニヤニヤする余裕すら見せていたが、業を煮やした山井氏からこう突っ込まれると、秒速で目をパチパチパチパチパチパチ……。 

 

「岸田総理は総裁選のことを考えておられるんですか。二階議員や安倍派幹部に(政倫審に出席するよう)言ったら、9月の総裁選で安倍派は応援してくれないかナー、二階派を敵に回すと総裁続投無理かナー。脱派閥とおっしゃる総理が、いちばん派閥の論理で動いているんじゃないですか」 

 

 一般に、まばたきの急増はストレスなどに伴う緊張が原因とされる。痛いところを突かれたのか。 

 

「岸田総理の総裁再選に向けた本気度は、かつてないほど高まっています。派閥解消で政権基盤は弱まったものの、三頭政治で影響力を誇示してきた麻生派と茂木派も弱体化した。ポスト岸田に色気を見せる面々も決め手に欠ける。総すくみが政権に妙な安定感をもたらしているため、『行くところまで行くぞ』と気を強く持っているようです」(官邸事情通) 

 

 内閣支持率は政権維持の「危険水域」を深掘りし、自民党の支持率もダダ下がり。誰が言ったか知らないが、まさに「岸田一狂」だ。 

 

「4.28衆院3補選は不戦敗の見通しの長崎3区も含め、全敗もあり得る。能天気な岸田首相が謳歌している我が世の春は、この春に終わるかもしれません」(政治評論家・野上忠興氏) 

 

 春は別れの季節だ。 

 

 

 
 

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