( 141931 )  2024/02/22 14:58:59  
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広島地裁では、2019年に広島県在住の小学2年生男児がインフルエンザで亡くなった事件で、男児の両親が日本スポーツ振興センターに死亡見舞金の支払いを求めて提訴した。

男児はインフルエンザに感染し、全身性炎症反応症候群と脳ヘルニアを発症し死亡した。

両親は学校内での感染が原因であると主張しているが、センター側は請求を棄却するよう求めている。

(要約)

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広島地裁 

 

 2019年に広島県在住の公立小2年の男児(8)=当時=がインフルエンザに感染し、全身性炎症反応症候群と脳ヘルニアを発症して死亡したのは、校内で感染が広がっていたインフルに起因するとして男児の50代の両親が日本スポーツ振興センター(東京)に死亡見舞金3千万円の支払いを求めて広島地裁に提訴した。同地裁で21日、第1回口頭弁論があり、センター側は請求棄却を求めた。 

 

 訴状などによると、男児は白血病などの既往歴があり、特別支援学級に通っていた。19年9月に発熱し、インフルと診断された。翌10月、インフル感染を原因とする脳ヘルニアなどで死亡。両親は22年8月、同センターに死亡見舞金3千万円を請求したが、23年1月に「学校の管理下における感染と認めることができない」などとして不支給決定が出された。 

 

 両親は、男児について1~3日の潜伏期間は自宅と学校、デイサービス施設でしか過ごしておらず、学校以外での感染はあり得ないと主張。この日の意見陳述で、母親は「小学校での感染で尊い命が失われたと認めてほしい。息子のような子どもたちが安心して小学校に通えるよう改善されてほしい」と訴えた。 

 

 センター側は答弁書で、男児の事例に関し、支給の対象となる典型的なケースにも特殊なケースにも当てはまらないなどとした。 

 

中国新聞社 

 

 

 
 

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