( 142188 )  2024/02/23 14:22:14  
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日テレNEWS NNN 

 

日経平均株価は22日、3万9000円を突破し史上最高値を更新しました。34年かかりバブル時代をようやく超えたわけですが、この先はどうなるのでしょうか。 

 

    ◇ 

 

22日夜、“投資家が集まる”という都内のバーを訪ねました。 

 

投資家 

「天井感ない? アメリカ」 

「まあ、正直ありますよね」 

「あるよね?」 

 

話題はやはり、株価です。 

 

投資家 

「史上最高値なんで損している人がいない」 

 

22日夜は最高値を更新した日経平均株価の終値にちなんで、6万円相当のシャンパンを3万9098円で提供していました。 

 

投資家 

「やっぱり3万9000円までいくと感慨深い」 

 

22日、日経平均株価の終値は3万9098円68銭で、バブル期を超え“史上最高値”を更新しました。 

 

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日経平均株価は1989年12月29日の3万8915円87銭をピークに、バブルが崩壊すると長い低迷期に突入。世界的な金融危機「リーマンショック」を受けた急落で、7000円台も経験。 

 

デフレが長引いた「失われた30年」の出口がついに見えたのか、年明けから上昇を続け22日、34年ぶりに最高値を更新したのです。今回は業績のいい企業が多いなかでの株高で、バブルの時よりも実績が伴った“地に足がついた株価”とも指摘されています。 

 

    ◇ 

 

こうしたなか、金融の町・兜町にあるレストランを訪れました。名物は一口サイズにカットされたサイコロステーキです。かつての証券マンが「忙しすぎてステーキをカットする時間もない」ともらしたことから生まれたメニューだといいます。 

 

証券マン 

「サイコロステーキ発祥の店ということで、(最高値を)超えると思って今日、お祝いで来てます」 

 

バブル時代を象徴する街の一つ、銀座。その銀座の高級クラブのママに景気の実感を聞きました。 

 

銀座クラブ「Nanae」 ななえママ 

「コロナ前に戻ってきたかなというくらいの感じではありますが、少しずつ景気の良さを感じております。お高いワインやシャンパンをずらーっとという感じではないですけど、回数多く来てくださる方は増えた気がしています」 

「たくさん株を売って利益を確定された方がだんだん多くなってくるでしょうから、これから先が楽しみ」 

 

個人投資家の山中尚夫さんは「日経平均上がったって、自分の株が上がらなかったらしょうがない」と話していました。この歴史的な日の利益は「3万3014円」だといいます。 

 

 

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山中尚夫さん 

「3万はなかなかいい数字だと思います。できれば5万くらい上がってほしかったですけど…」 

 

一方、街の人たちからは… 

 

主婦(55) 

「昔みたいに景気良くなったなって感じしないから」 

 

会社員(55) 

「歴史的瞬間って感じが全くしないです」 

 

会社員(25) 

「どんどん物価が上がっていくので、特に給料とかもそんなに上がらないので、生活もありますので苦しいなと思います」 

 

    ◇ 

 

このまま株価の上昇は続くのでしょうか? 

 

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野村総合研究所エコノミスト 木内登英氏 

「3万9000円からさらに上がってくっていう可能性も、目先はあるとは思いますけども。(今年の)年末あたり、厳しい条件だと3万円前後までまた下がってくると」 

 

木内氏は、今後「日本銀行がマイナス金利を解除する」「アメリカでトランプ氏が大統領に返り咲く」などすると、いまの「円安・株高」の傾向が「円高・株安」に逆回転する可能性もあると指摘します。 

 

そして私たちが実感を持てる日は、いつなのでしょうか。 

 

野村総合研究所エコノミスト 木内登英氏 

「インフレ率がもう少し下がってこないと実質賃金はプラスにならないと思うが、賃金の上昇率が物価の上昇率に追いつき個人の生活が安定してくる、これが来年の後半じゃないかな」 

 

(2月22日放送『news zero』より) 

 

 

 
 

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