( 143553 ) 2024/02/27 13:51:18 0 00 ベストカーWeb
最近のクルマはデカすぎる!狭い日本で乗るなら5ナンバーサイズのセダンがいいよなぁ……と思う今日この頃。昔は沢山走っていたのに何故消えてしまったのか?今回は5ナンバーセダンがなくなった日本の現状と今だからこそ知るべき必要性を訴えていこう。
【画像ギャラリー】もうビジネス用だけ?何故5ナンバーセダンは日常生活に不要な存在となったのか(30枚)
文/佐々木 亘、写真/TOYOTA
国内の5ナンバーセダン需要を長らく牽引してきたのが、トヨタのプレミオ・アリオン兄弟だった。
2021年3月に生産終了となり、間もなく3年が経過しようとしている。
プレミオ・アリオン亡き後、5ナンバーセダンが新規車種として登場することは無く、国内では唯一カローラアクシオが残った。
乗用セダンとして唯一5ナンバー枠を守る一方、ビジネスカーとしても登録されており、ビジネスユースの方がメインになりつつある。
少し前までは、5ナンバーセダンが日本の自動車文化のようにも感じられたのに。
プレミオ・アリオンが消えた後、こうもあっさり衰退してしまうとは。
アクシオが無くなれば、文化は継承されずに消滅を迎えるだろう。
本当に日本から5ナンバーセダンを消してしまっていいのだろうか。
自動車教習所の教習車は、現在でも5ナンバーセダンが多い。
ちょっとおしゃれな都市部の教習所では、3ナンバークーペやSUVを準備するところもあるが、都市部から離れると、まだまだコンフォートが活躍している。
現在、自動車運転免許を保有している人の多くは、5ナンバーセダンで練習し、免許を取得したはずだ。
車両感覚の掴みやすい小さなクルマが、日本の狭い道路にフィットするから、5ナンバーセダンが教習車として使われてきたのだと思う。
最近は、幅の広い道路を作るための土地区画整理事業なども進みつつある。
一方で、ひとたび住宅地に入ると、まだまだ道幅4m以下の道路が多いのだ。
3ナンバー車では、車幅がありすぎて4m道路でのすれ違いも難しい。
道幅ギリギリの端まで寄せて停車し、交互通行のように譲り合う光景をよく見かける。
日本の道路事情を考えれば、5ナンバー車であることが自分のためになり、周りのクルマのためにもなるのではないだろうか。
スムーズな道路利用を考えれば、5ナンバー規格内のクルマが、もっと普及する必要があると思う。
セダンが、日本の自動車市場で完全に廃れたというわけではないと筆者は思う。
現在でもセダンに好んで乗る人は一定数いるのだ。
しかし、セダンが大きくなりすぎて所有できなくなった、大きくなったセダンは運転しきれないと、コンパクトハッチやSUVに移行する人も多い。
昔から小さくて良いものを作るのが、日本人的なモノづくりだったと思うのだが。
小さいことを利点にしている軽自動車も、今や1台200万円を超えるかなり良いクルマになっている。
チープな小さいクルマは必要とされていない。
道路事情や駐車場事情と、日本人的感覚を踏まえると、今求められているのは「小さな高級車」なのだと思う。
かつてのプログレは大輪を咲かすことなく散ってしまったが、こういう類のクルマが花を咲かせる時代が来ているはずだ。
生活の中にうまく溶け込み、所有欲も満たされる小さなセダンが、5ナンバーセダン復権の鍵を握るだろう。
海外人気も高く、中古市場もにぎわう5ナンバーセダン。
海外に文化ごと取られる前に、日本国内で復活させないと、あんなに便利なクルマが日本から消えてしまうかも。
5ナンバーセダンは、まだまだ必要なクルマですよね?みんなで声を上げて守っていきましょう。
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