( 143931 )  2024/02/28 14:35:47  
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新幹線で1人で2席分の座席を購入することは規則違反でNGです。

しかし、S Work車両では1.5席分の座席を1人で利用できる"S WorkPシート"があります。

この座席では通常の座席よりもゆったりしており、仕事や快適な旅行をするために利用することができます。

(要約)

( 143933 )  2024/02/28 14:35:47  
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新幹線で「隣」に人が座ると落ち着きません。「2席分」購入するのは規則的にNGですか? できれば快適に過ごしたいです… 

 

旅行や出張で活用することが多い新幹線。家族や友人、同僚と一緒に乗る場合は楽しい時間となりそうですが、一人で利用する場合、誰が隣に乗ってくるか分からないというデメリットがあります。 

 

特にビジネス利用で新幹線内でパソコンを使って仕事をする場合、隣の人に仕事の内容を見られてしまうのはリスクでもあります。このような事態を避けるために、新幹線の座席を横並びで2つ予約すれば、隣に人が座らないので快適に利用できる気がしますが、一人で2席予約することは可能なのでしょうか。 

 

本記事では新幹線の座席利用とその予約について解説します。 

 

▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認 

 

JR東日本の旅客営業規則では「同一旅客は、同一区間に対して有効な2枚以上の同種の乗車券類を所持する場合は、当該乗車については、その1枚のみを使用することができる」と定められています。 

 

つまり、一人あたり1席の予約しかできないことになっており、もし2席分のチケットを購入しても1席分は無効になってしまいます。また指定席の予約に限らず、自由席を2席取るのもマナー違反なのでやめましょう。 

 

新幹線の座席を2席予約することはできませんが、実は新幹線にはビジネスパーソン向けにゆったりと座れる座席が用意されています。その座席があるのは「S Work車両」です。S Work車両とは東海道・山陽新幹線の7号車(16編成の場合)に設定されているビジネス向けの車両のことです。 

 

通常よりも通信容量が2倍のWi-Fiを利用してパソコンで仕事を進められ、Webミーティングや携帯電話の通話もできる車両となっています。その車両の中でゆったりと利用できる座席が「S WorkPシート」です。 

 

S Work車両に10席設置されており、3人掛けシートの中央座席をパーティションで区切ることで1.5席分を利用できるという座席です。このS WorkPシートは普通車指定席(EXサービス利用)に1200円を追加した価格で販売されています。1.5席利用できるので、ひじ掛けも気兼ねなく使えるほか、ドリンクホルダーも設置してあるのでゆったりと利用することができるでしょう。 

 

 

S Work車両はエクスプレス予約・スマートEX専用商品で、ネット予約でのみ購入することが可能です。駅や旅行会社など、EXサービス以外では購入できないので注意しましょう。 

 

予約は乗車日の28日前の午前5時30分から開始され、乗車日当日の列車発車時刻の4分前まで予約可能です。購入後の予約の変更は列車発車時刻前まで手数料無料で何回でもできます。またS Work車両の座席は大人一人専用となり、複数名での予約はできません。 

 

新幹線の座席は一人1席であり、2席以上予約することはできません。しかしS WorkPシートであれば1.5席を利用することができます。周囲のWEB会議や電話といった音を許容する必要はありますが、S WorkPシートであれば通常の座席よりもゆったりと利用することができるでしょう。 

 

知らない人と横並びで座席に座るのが苦手だという方は、通常よりも少し料金は高くなりますが、S WorkPシートの利用を選択肢に入れることをおすすめします。 

 

出典 

東日本旅客鉄道株式会社 旅客営業規則 

東海旅客鉄道株式会社 S Work車両 

東海旅客鉄道株式会社・西日本旅客鉄道株式会社・九州旅客鉄道株式会社「EX予約 S Work シート」/「EX予約 S Work Pシート」の予約 

 

執筆者:渡辺あい 

ファイナンシャルプランナー2級 

 

ファイナンシャルフィールド編集部 

 

 

 
 

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