( 144283 )  2024/02/29 14:46:27  
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Bloomberg 

 

(ブルームバーグ): 神田真人財務官は、為替相場が1ドル=150円台後半の円安水準で推移していることを受け、「為替相場の過度な変動は良くない」とした上で、行き過ぎた変動があれば対応すると市場をけん制した。28日(現地時間)、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開催されているブラジル・サンパウロで記者団に述べた。 

 

神田財務官は「行き過ぎた変動があるようであれば適切な対応をする。そのために緊張感を持って監視をしている」と発言。同会議で、「為替市場含め金融市場の変動が高まるリスクに留意すべきだ」とし、「G20における為替レートに関するコミットメントが引き続き重要である」と発言したことも明らかにした。 

 

G20は2021年4月の共同声明で、「為替レートは根底にある経済のファンダメンタルズを反映することに引き続きコミット」した上で、「為替レートの過度な変動や無秩序な動きが、経済及び金融の安定に対して悪影響を与え得ることを認識する」と明記した。 

 

29日朝の円相場は1ドル=150円台後半と、前日夕方からほぼ変わらずの水準で推移。きょう発表の米国の個人消費支出(PCE)価格指数の上振れ警戒から、海外時間はドルが底堅く推移したが、年初来安値の150円89銭を前に円は下げ渋った。 

 

円は対ドルで150円台後半で横ばい、米PCE価格指数の上振れ警戒 

 

--取材協力:酒井大輔、占部絵美、青木勝. 

 

(c)2024 Bloomberg L.P. 

 

Erica Yokoyama 

 

 

 
 

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