( 145183 ) 2024/03/03 12:48:40 0 00 写真提供: 現代ビジネス
【前編】『男性も女性に「高年収」を求めていた…42歳の女性がハイスぺ男性と結婚できた「納得の理由」』でお伝えした通り、どうしても婚活中の女性は年齢を重ねるほど結婚しにくくなります。一方で、アラフォーになってもハイスぺ男性と結婚できている人もいます。
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あくまで筆者の肌感覚ですが、それは「年収500万円以上」の女性に多い傾向です。
その一方、残念ながら婚活女性の中には、「自分にとって都合の良い情報のみ」を拾い上げる人もいます。特によくあるのは、友人知人などの近しい人が結婚すると、「〇〇なあの人がハイスぺと結婚できたなら、私だってできるはず」などでしょうか。
女性にとって結婚は、つい夢を見てしまうものですが、夢を叶えるには地に足を付けた努力や成果があってこそといえます。同級生が芸能人になっても、自分もなれるはずとは中々考えないはずです。あくまで例外は例外として、まずは大局観や傾向を前提に考えましょう。
今回は、前編で登場した亜由美さんの友人の事例をお伝えします。亜由美さん(42歳、仮名[以下同])は経済力もあり、それ故に男性に依存することもなく自立していました。そのおかげで、年齢が近いハイスぺ男性と結婚することができました。
(個人の特定を防ぐため、内容は一部変更しています)
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渡辺京子さん(40歳)は、都内の中堅企業で派遣社員として働く年収300万円の独身女性です。彼女は容姿が良く、20代の頃はモテモテだったものの、ハイスぺを狙い過ぎて気づけば40歳になり、仕方なく婚活を始めたといいます。
そして何度目かの婚活パーティで、彼女は亜由美さんと出会いました。亜由美さんは自分の話を熱心に聞き、容姿もホメてくれ、一気に仲良くなったとのことです。
その半年後、亜由美さんから結婚報告を聞かされ、彼女はとても驚きました。
彼女から見た亜由美さんは、愛嬌は良いものの自分より容姿が劣り、何より年上です。女性は結婚したら専業主婦になるものと考えている彼女にとっては、亜由美さんの仕事や年収などは何の価値もなく、むしろモテない結果の産物のように感じるものでした。
そんな亜由美さんがハイスぺ男性を捕まえたことに、負の感情が湧き出たといいます。
その一方で、「あの人がハイスぺと結婚できたなら、やっぱり私だってできるはず」と、改めて希望も持てたとのことでした。
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亜由美さんの成功談を聞いた京子さんは、亜由美さんと同じように音楽サークルに入りました。
しかし彼女は演奏などしたことがなく、興味もなかったのです。練習をほとんどすることなく男性と話してばかり。そのせいで彼女はアッサリとサークルを追い出されてしまいます。
次に、彼女は結婚相談所に入りました。そして亜由美さんの件を伝え、自分にも同じようなハイスぺを紹介してほしいと頼みます。
ところが婚活アドバイザーが紹介してくるのは、自分の希望とは全く違う「低スぺ男性」ばかり。
最終的には「紹介できる男性がいない」と、退会勧告を受けたといいます。
その後、彼女は改めて婚活パーティやマッチングアプリでの活動を再開させたものの、やはり年齢、年収、容姿などで亜由美さんの旦那さんと同じ水準の男性とは、出会うことさえ厳しかったのでした。
そうしていつしか彼女は、亜由美さんとは連絡さえ取らなくなったといいます。
現在の彼女は40代後半となっており、今でも独身です。そして、他の結婚相談所や婚活パーティーで、未だにハイスぺ狙いの婚活を続けています。
少しずつ老後の不安も感じ始め、経済面での妥協を余計考えられないとのことでした。
何度も言うようですが、女性は年齢を重ねるほどに結婚が厳しくなります。
アラフォーともなれば、どんなに婚活に励んでも、結婚できないということは何ら不思議ではありません。
ならば年収が低く貯金も少ない女性は、結婚できない可能性も視野に入れて、一人でも人生を生き抜けるよう備えていくことが大切ではないでしょうか。
一つに、老後資金準備が分かりやすいと思います。
老後に必要な資金は、一般的には2000万円と言われていますが、できるだけ貯金額を増やせるよう、就職や昇進、転職、副業などを考えてみましょう。それなりに貯金できるようになってきたら、資産運用もおすすめです。
自分の年収を高めることは、婚活にも有利になります。まさに前述の亜由美さんもそうですが、十分な経済的余裕があるからこそ、結婚にもお金にもがっつくことはなく、結果的にその姿勢がハイスぺ男性との結婚に繋がりました。自分の年収を高めることは、何も損がありません。
京子さんのように低年収な人ほど、つい自分とは見合わない高年収の男性と結婚しようと、高望みを続けてしまう可能性が出てきます。
婚活と同じく、就活や転職でも年齢が重要です。婚活と並行して、自分のキャリアを見つめ直し、このような対策を早めに始めていきましょう。
ブライダル総研の2022年「婚活実態調査」によると、結婚願望があって恋人がいない独身男性の中でも、何らかの婚活サービスを利用したことがある人は年代を問わず、3割にも満たないという結果です。
これだけで一概には言えませんが、結婚願望はあっても積極的に動かない、動いていない男性は少なくないと思われます。
実際に筆者は、ハイスぺやイクメンでも、独身のときに婚活をせず、また恋愛にも消極的だった男性を何人も見てきました。
仕事が多忙、婚活が面倒、女性不信など理由は様々です。
そのように消極的であっても、結婚願望がゼロでなければ、女性側の出方次第では結婚に至る可能性があります。
前編に登場したハイスぺ男性、健司さんはまさにそうでした。彼はモテる男性だったものの、過去に出会った女性はお金目当てか、彼をアクセサリーのように扱う方ばかりだったことで恋愛や結婚に消極的になっていました。
それでも、亜由美さんに出会って改めて結婚願望が高まったとのことでした。
結婚に消極的でも、婚活をしていなくても、大抵の男性は仕事で誰かと会いますし、飲み会や趣味などの集まりに参加することもあります。
そのような場でも、未婚の異性同士が出会えば結婚に繋がるかもしれません。男性が動かないなら、女性のほうから積極的にアプローチをかけることが大事と考えましょう。
山本 昌義(婚活FP【商標番号6652878】)
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