( 145421 )  2024/03/03 23:40:31  
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2024年は暖冬とはいえ積雪の可能性があり、ノーマルタイヤのクルマで外出しても突然の降雪に遭う可能性がある。

コインパーキングでクルマが積雪で動かせなくなった場合も、規定の駐車料金は支払わなければならない。

利用約款には自然災害に関する免責条項があり、積雪が原因で出庫できなくなっても駐車料金は支払う必要がある。

(要約)

( 145423 )  2024/03/03 23:40:31  
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 2024年は暖冬傾向とは言われているものの、都内中心部でも積雪が観測された日もあり、全国的にはまだまだ降雪の可能性があります。 

  

 ノーマルタイヤを装着したクルマで外出したところ雪に見舞われ、出先で身動きが取れなくなる話も珍しくありませんが、ではコインパーキングに駐車中に積雪によってクルマが動かせなくなってしまった場合、駐車料金は満額支払わなければならないのでしょうか。 

 

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突然の降雪でクルマが出せない場合でも規定の駐車料金は支払うべき?(画像はイメージ) 

 

 2024年は2月5日から6日にかけて、東京都心でも10cm近い積雪が観測されるなど、普段あまり雪が積もらないような地域でも積雪が観測されました。 

 

 積雪路を走行する場合、積もった雪の量がわずかであっても、安全に走行するためにはスタッドレスタイヤやタイヤチェーンなど、冬用の装備が必要です。 

 

 一方で、普段積雪のない地域では、スタッドレスタイヤへの交換を行なわない人も少なくありません。 

 

 ノーマルタイヤを装着しているクルマは、わずかな積雪であってもハンドルを取られたりタイヤのグリップが効かず止まれなくなったりするため、雪が降り始めた場合は早めに運転を取り止めたほうがいいでしょう。 

 

 しかし、外出先でコインパーキングを利用中に雪が積もってしまい、身動きが取れずその場で待機せざるを得ない状況に陥ってしまうかもしれません。 

 

 一般的にコインパーキングは利用時間に応じて駐車料金が加算されていく料金体系であることが多く、積雪で動けず駐車時間が長くなると駐車料金がどんどん加算されて、とんでもなく高額になってしまう可能性があります。 

 

 このように天候によって不可抗力的に長時間利用となった場合でも、基本的に駐車料金は利用した時間分の支払いが必要です。 

 

突然の降雪でクルマが出せない場合でも規定の駐車料金は支払うべき?(画像はイメージ) 

 

 コインパーキングには「駐車場利用約款」というルールが定められており、その中で、クルマを預かるサービスではなく、“駐車するための場所を提供するサービス”であることが規定されています。 

 

 利用約款はパーキング運営会社のWebサイトで確認できるほか、駐車場内の料金表示板や精算機などにも記載されているため、確認してみるといいでしょう。 

 

 この利用約款の中では、パーキング側で責任を負わないとする「免責」を定めた項目に、降雪を含む自然災害についても記載があり、例えば大手パーキング運営会社の「三井のリパーク」では次のような内容が含まれています。 

 

「天災地変、自然災害(地震・落雷・台風・洪水・降雪)、戦乱、暴動、火災その他の不可抗力、不正駐車による出庫妨害、その他の第三者の行為、電力事情の変動等に起因して発生した損害」 

 

 つまり、積雪が原因でパーキングから出庫できなかったという場合でも、駐車料金は通常通りに発生し、利用者は支払う義務があるということです。 

 

 同じように、パーキング内を走行中、雪にハンドルを取られて事故を起こしてしまったとしても補償されません。 

 

 なお、雪の影響でゲートが壊れて閉じ込められてしまったなど、パーキング側の設備の不具合により出庫できない場合にはその限りでない可能性があるため、駐車場の掲示にある問い合わせ先に連絡して対応を依頼しましょう。 

 

※ ※ ※ 

 

 コインパーキング駐車中に降雪によってクルマが動かせなくなった場合でも、駐車している間の駐車料金は通常通り支払う必要があります。 

 

 場所によっては上限なく料金が加算されていくタイプのパーキングもあるため、冬にクルマで出かける際には事前に最新の天気予報を確認し、積雪が予想される時には予定変更をしたりクルマでの移動を控えたりなどの対応を検討すると良いでしょう。 

 

くるまのニュースライター 市川ミナミ 

 

 

 
 

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