( 147894 )  2024/03/11 12:19:45  
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写真提供: 現代ビジネス 

 

 2月3日に行われたサッカーアジア杯準々決勝で日本代表が敗退した瞬間、試合に出られなかった伊東純也選手(31歳)は、こう悲痛な叫びをあげたという。 

 

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 「ほんとに許せない、こんなん」 

 

 それから1ヵ月あまり。「準強制性交罪」などで刑事告訴した女性に対し、伊東選手側は逆告訴や民事提訴で徹底抗戦、事態は大きく動いている。そんななか、3月4日公開の「現代ビジネス」で、初めて伊東選手自身のコメントが弁護士を通じて明かされた。 

 

 「日本の方々が無実を信じてくれて、応援してくれていると思える時がある。日本のメディアを見ていて『自分を信じてくれている人がいる』というところに、何とか元気をもらっています」 

 

 現在はそう気丈に語る伊東選手だが、アジア杯の敗戦直後は、憔悴していたという。 

 

 敗戦を目の当たりにし、「伊東さんがいれば勝てました」と声をかけられた伊東選手は、周囲にこう思いを吐露した。 

 

 「悔しいです。(僕が)レイプなんてするわけない、普通の人間が……」 

 

 そして、冒頭のように声を絞り出し、代理人弁護士にこう訴えたという。 

 

 「徹底的にやってください」 

 

Photo by gettyimages 

 

 その後、伊東選手側は反撃に出た。2月1日に女性側を「虚偽告訴罪」で逆告訴していたが、さらに2月19日、2億円超の賠償を求めて民事訴訟を起こした。 

 

 スポンサーに支払う巨額の賠償金を女性側に請求する異例の提訴だが、伊東選手はその意図をこう説明する。 

 

 「今後、同じようなことが起きるのを防ぎたいという思いです。事実ではないことを突然言われて追い込まれ、お金を請求されるということを将来に向けて防ぐため、自分は先陣を切りたい。こんなことは、自分でもう最後にしたいんです」 

 

 背景には、有名スポーツ選手をターゲットにした不明朗なカネの要求が繰り返されてきた歴史があると、伊東選手側の加藤博太郎弁護士は指摘する。身に覚えのないことで突然解決金などを請求され、選手側が困惑する事案はしばしば起きているという。 

 

 「過去には数千万円単位でお金を請求された事案もあったようです。重要な大会の前にこういった事案が起きることが多い」(加藤弁護士) 

 

 こうした流れを断ち切るために先陣を切る。それが伊東選手の思いだという。あるサッカー関係者はこう明かす。 

 

 「海外チームの日本人選手が日本に帰ってきたときに、女性と飲み会をするというのは珍しいことではありません。だからこそ、有名選手であれば、誰しもが今回の件は他人事とは思えないはずです。もし『冤罪』なら、伊東選手には疑いを晴らして欲しいと応援しています」 

 

 現在も捜査機関が事実確認中なので真実はまだわからないが、女性側からの発信はこのところ止まっている。女性側の現在の見解や近況を弁護士に書面で質問したが、期限までに回答はなかった。 

 

 日本中が固唾をのんで見守っているこの問題。伊東選手は決意をこう語った。 

 

 「きっちりと結論を出したいと思っています」 

 

 日本代表の「イナズマ」が再び代表戦のピッチで輝く日は来るのか。 

 

 「週刊現代」2024年3月16・23日合併号より 

 

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にしわき・きょうすけ/'70年、千葉県生まれ。東大法学部在学中に司法試験に合格し、'95年、アナウンサーとしてテレビ朝日に入社。'07年に法務部へ異動し、'23年7月に法務部長に就任。同年11月にテレビ朝日を退社し、「西脇亨輔法律事務所」を開業した 

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週刊現代(講談社)/西脇 亨輔(元テレビ朝日法務部長/弁護士(西脇亨輔法律事務所)) 

 

 

 
 

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