( 148709 ) 2024/03/13 13:42:53 0 00 ロケット発射の瞬間「カイロス」が爆発
和歌山県串本町では13日延期となっていた小型ロケットの打ち上げが行われました。
ロケット「カイロス」は、13日午前11時1分に打ち上げられましたが、直後爆発しました。
【LIVE】民間ロケット「カイロス」打ち上げ失敗 発射直後に爆発 「スペースワン」の会見を生中継 和歌山・串本町〈カンテレNEWS〉
打ち上げは失敗に終わりました。
ロケットの発射場から少し離れた観客などが集まる場所では、「ごー」という地鳴りのような音が聞こえ、観客からは悲鳴があがり、騒然としました。
爆発後、ロケットの破片などが落下し、発射場周辺は一時、炎に包まれました。 消防車6台が出動し、消火活動に当たっているということですが、警察によるとけが人はいないということです。
打ち上げ数秒後爆発
打ち上げを担う企業「スペースワン」は、「飛行中断措置」を行ったと発表しています。
詳細については、調査中だということです。
午後2時からスペースワンは会見を行い、失敗の原因について発表する予定です。
和歌山県 岸本周平知事
また、和歌山県の岸本周平知事は、記者団に対し、「(発射から)5秒後に、何らかの不具合が生じたことで、管制がロケットの内部で行われており、不具合を感知して中断措置を自らとった。そういう意味では、コントロールされない中での爆発とは違いますので、その点は少し安堵しております。不具合が生じたときの自動中断装置は正常に作動したことが確認されたわけですし、いろんなプラスの点もあったと思いますので、そのことを糧に次回、必ず成功していただくように万全の体制でお願いしたいということと、県としてはできる限りのサポートをしたい」と語り、ロケット内部の自動中断装置が作動し爆発したと明らかにしました。
打ち上げ数秒後爆発
「カイロス」は全長18メートルの小型ロケットで、「時間を味方につけて市場を制する」という思いでギリシャ神話に出てくる時間の神「カイロス」から名付けられました。
民間の発射場からの打ち上げは日本で初めてで、搭載している政府の小型衛星の軌道投入に成功すれば、民間単独ではこちらも国内で初めてでした。
当初、今月9日に打ち上げが予定されていましたが、安全確保のための警戒海域に船舶が残っていたため延期されていました。
打ち上げ数秒後爆発
発射場のある和歌山県串本町は、人口およそ1万4000人の本州最南端の町です。 発射場を作るためには、半径1キロ以内の民有地を買い取って、立ち退いてもらう必要がありましたが、最終的に15人の町民が立ち退きを受け入れました。
一時炎に包まれた発射場周辺
ある住民は「小さい子供はおらんし、小学校でも12名です。もう全校で12名なんです。若い方が少しでもこっちに移転してきてくれたら」と話し、ロケット最先端の町になることで高齢化と人口減少が進む町が少しでも元気になることを期待していました。
関西テレビ
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