( 149239 )  2024/03/14 23:49:22  
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橋本聖子氏(22年1月撮影) 

 

 自民党安倍派(清和政策研究会=解散決定)に所属した橋本聖子元五輪相は14日、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて開かれた参院政治倫理審査会(政倫審)に出席した。自身にとっての「政界の父」で、かつて清和会を率いた森喜朗元首相に説明を求めるよう促されたが、応じなかった。 

 

 清和会が「森派」と呼ばれた時代に会長を務めた森氏をめぐっては、森派時代に裏金のキックバック(還付)が始まったのではないかとの指摘が今も消えていない。 

 

 共産党の井上哲士議員から「森氏に説明を求めるのが(裏金問題解決の)キーポイントの1つになっている、橋本議員は森さんを『政界の父』と慕っているという報道もある。ぜひ問題解明のためにも、森元総理がきちんと説明するよう、橋本さんから言われてはどうでしょう」と促された橋本氏は「私自身を、この政治の道に進めていただいたのも森喜朗先生でありまして、大変大きな存在であり、指導者です」と主張。一方で「この問題については、根拠のない中でお話をすることができないというような状況もある。今後どのような形で解明されていくのかという中で、また私自身、あらゆるところでお話をすることができればと思う」と述べるにとどめた。井上氏は「根拠がよく分からないからこそ、森さんの説明責任が果たされることが必要だと思う」とくぎを刺した。 

 

 自民党は先月15日、収支報告書への不記載が確認された安倍派と二階派の議員ら計91人に対する聞き取り調査の結果を発表した際、安倍派でキックバックが始まった時期について「場合によっては20年以上前から行われていたことも窺われる」とした。森氏が森派会長を務めたのは1998年12月から2000年4月と2001年5月から2006年10月で「20年以上前」の時期に当たるため、野党は森氏への聞き取りを岸田文雄首相らに再三求めている。 

 

 ただ首相は13日の参院予算委員会でも「森元総理が直接関わったという証言は確認されていない」として否定的な考えを崩していない。 

 

 

 
 

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