( 149737 )  2024/03/16 13:44:04  
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能登の地震被災地に対する自民党の寄付金が裏金ロンダリング疑惑を引き起こしている。

元参院幹事長である世耕弘成氏は自身に関する金銭問題について知らなかったと主張しているが、過去には政治とカネを厳しく追及しており、証人喚問には応じるべきと主張していた。

その言動には矛盾が見られ、厚顔無恥な印象を与えている。

(要約)

( 149739 )  2024/03/16 13:44:04  
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ツラの皮が厚すぎる(C)日刊ゲンダイ 

 

〈私の事務所は初当選以来、1円単位できちんと記帳しています〉〈証人喚問は当然〉──。 

 

自民党が能登被災地に寄付で“裏金ロンダリング”の醜悪対応 キックバックと同額の約5.8億円 

 

 自民党が下野していた2010年、与党の民主党を襲った「政治とカネ」の問題をめぐり、ツイッター(現X)で威勢よく気炎を上げていたのが世耕弘成前参院幹事長だ。 

 

 14日の参院政治倫理審査会で、派閥による還流開始時期について「少なくとも十数年前には始まっていたと思う」と説明。一方、自身へのキックバックに関しては「昨年11月、報道で明らかになった後に知った」とシラを切り、裏金づくりが始まった経緯も、安倍元首相が言い出した現金での還流廃止が撤回された理由も「知らぬ存ぜぬ」の一点張りだった。 

 

 ライバルの「政治とカネ」の追及は舌鋒鋭かったクセに、自分にはとことん甘い。ウソつきの見本市と言うべき厚顔無恥だ。野党時代の世耕氏は国会でも「政治とカネ」をヤリ玉に挙げ、自民党の裏金事件にも通ずる鋭い質問を浴びせていたものだ。“特大ブーメラン語録”を見てみよう。 

 

【参院総務委員会(2010年3月19日)】 

 

 民主党の小沢一郎幹事長が政治資金規正法違反(虚偽記入)罪で強制起訴された「陸山会事件」をめぐり、世耕氏は規正法の抜け穴に触れながら「事件の本当の原因をきちっと本質を見極めて、その部分を再発をさせないために適切な規制強化をやるということを今までやってこなかった」とピシャリ。「『プラン・ドゥー・チェック・アクション』のサイクルが回っていなくて、全くお門違いのところで規制をただただ厳しくしていたから、本質的に『政治とカネ』の問題は後を絶たないのではないか」と自説を開陳した。 

 

 裏金をせっせとこさえていたクセに、よく言ったもんだ。使途の公開基準が緩い政治団体への資金移動についても「非常におかしい」と苦言を呈していた。まさに足元で茂木敏充自民党幹事長が火ダルマになっているスキームだ。 

 

【参院予算委員会(2010年11月18日)】 

 

 蓮舫行政刷新相に対し、「小沢さんは国会に来てきっちりしゃべるべきだと思いませんか」と主張。テレビ番組での発言を引き合いに、「(蓮舫は)『いろいろな嫌疑があれば私は証人喚問や参考人招致をやるべきだと思っている』とお答えなんです」「そのときテレビでおっしゃっていることと、今おっしゃっていることと違うんですけど、どうしてでしょう」と詰め寄った。 

 

 これだけ「政治とカネ」に厳しい世耕センセーのこと。もちろん証人喚問で堂々と証言しますよね? 

 

 

 
 

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