( 150870 )  2024/03/19 23:23:02  
00

 日銀がマイナス金利政策の解除を決めたことを受け、与野党からは19日、異次元の金融緩和を推し進めたアベノミクスの評価を含め、賛否の声が上がった。 

 

 立憲民主党の岡田克也幹事長は記者会見で「方針転換は評価できる」と述べつつ、「遅かった。弊害が出ている中、ずるずる続けてしまった」と批判した。 

 

 日本維新の会の藤田文武幹事長は「インフレ環境や海外(の動向)を見たとき、出口戦略を考えることは必要だ」と解除に理解を示した。アベノミクスについては「一定の効果はあったと思う。3本目の(矢の)構造改革・成長戦略が弱かったのではないか」と語った。 

 

 共産党の田村智子委員長はマイナス金利政策に関し、「異常な政策だった。円安を生み、輸入品が驚くほど高騰した」と指摘。「アベノミクスは株価を上げるため何でもやる。その破綻が鮮烈に示されている」と断じた。 

 

 自民党の松山政司参院幹事長は「賃金上昇を伴う新しいステージに転換できるチャンスを迎えたのではないか」と評価。「政府・与党一体でデフレ完全脱却に向け、賃上げや企業の稼ぐ力の強化に取り組まなければならない」と強調した。一方で安倍晋三元首相に近い立場だった党ベテランは、「まだデフレは脱却していない。解除のタイミングは最悪だ」と非難した。 

 

 公明党の山口那津男代表は「デフレ完全脱却への道が前進している」との認識を示し、「中小企業や非正規で働く人の賃金上昇を進め、定額減税も重ねることで、可処分所得を増やすことが重要だ」と述べた。  

 

 

 
 

IMAGE