( 151291 ) 2024/03/21 12:42:08 0 00 警察庁は4月から、特殊詐欺を専門とする「特殊詐欺連合捜査班」通称「TAIT」を新設して、捜査態勢を強化する方針だ
暴力団組員らの数が減り続け、2万400人と過去最少を更新した一方で、闇バイトなどで集まる犯罪グループ「トクリュウ」は1万人を超え、治安上の新たな脅威となっていることが警察庁のまとめで分かった。また、大麻の検挙人数が6482人で初めて覚醒剤を超え、過去最多だった。
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警察庁によると、全国の暴力団の構成員と準構成員は、2023年末時点で2万400人で、過去最少を更新した。また、去年1年に摘発された人数も9610人で過去最少だった。新たに暴力団に入る若い人が少なく、組織の高齢化や警察による取り締まりの強化が背景にあるとみられる。
一方、SNSを通じてつながり、手を組んだり離れたりして特殊詐欺や強盗など闇バイトによる事件や、違法な風俗店などに関わる犯罪集団「匿名・流動型犯罪グループ」いわゆる「トクリュウ」とみられる摘発者は、1万人を超えた。この3年間で「トクリュウ」による犯罪とみられる検挙人数は、SNSで実行役を募集する強盗や窃盗が195人、特殊詐欺が6170人、営利目的の薬物事件が2292人、偽装結婚、身分証偽造、不法就労などの犯罪インフラ事件では1721人だった。
警察庁は、「トクリュウ」を治安上の新たな脅威と捉え、4月からは特殊詐欺を専門とする「特殊詐欺連合捜査班」通称「TAIT」を新設するなどし、捜査態勢を強化する。
また、去年1年に大麻で摘発されたのは、6482人で過去最多となり、検挙人数が5914人だった覚せい剤を上回った。大麻で摘発された人の7割以上が20代以下で、SNSで簡単に入手できることなどが要因とみて警察庁は、積極的に啓発や取り締まりを行う。
社会部
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