( 151386 ) 2024/03/21 14:25:10 0 00 米首都ワシントンの連邦準備制度理事会(FRB)本部=2022年1月22日、中井正裕撮影
米連邦準備制度理事会(FRB)は20日、政策金利を5・25~5・5%に据え置くと決めた。物価上昇(インフレ)は収まっていないが、これまでの利上げで政策金利は22年ぶりの高水準に達しており、金融引き締めの効果と副作用を慎重に見極める。政策金利の据え置きは2023年9月以降、5会合連続。
【グラフ】FRBの政策金利、15年前と比べたら
2月の米消費者物価指数は前年同月比3・2%上昇。直近のピークの22年6月(9・1%上昇)に比べ鈍化しているが、依然としてFRBが目標とする2%を上回っている。
だが、22年3月に始めた急ピッチの利上げの影響で、住宅ローンや企業向けローンの金利が大幅に上昇。住宅販売の落ち込みや設備投資の鈍化など景気の先行き懸念も浮上している。FRBは高水準の金利がインフレ抑制に効果を発揮していると見ており、金融政策を維持して物価動向などを見守ることにした。【ワシントン大久保渉】
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