( 153488 ) 2024/03/27 13:41:26 0 00 北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの母、早紀江さん(左)と、めぐみさんの弟の拓也さん
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が26日に出した、「日本側とのいかなる接触も交渉も無視し拒否する」との談話について、北朝鮮拉致被害者の家族がコメントを発表し、岸田文雄首相に交渉継続を強く求めた。
【写真】北朝鮮に拉致される前、最後に撮影された横田めぐみさんの写真
与正氏の談話は、首相が早期の首脳会談実施を北朝鮮に打診してきたなどとした25日に続き、2日連続。25日の談話では、拉致問題について「これ以上解決することはない」と主張しており、日本側は「全く受け入れられない」と反論していた。26日分は、この姿勢に反発したものとみられる。
北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(59)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(88)は、報道各社へのコメントで、「(25日の談話を知ったときも、拉致問題解決に向けた交渉は)そう簡単にはうまくいかないだろうなと思っていた。何十年ももどかしい思いをしてきた。岸田首相は北朝鮮側からいくら言われようともいちいち気にせず、絶対に諦めずに交渉を続けてほしい」とした。
また、めぐみさんの弟で、家族会代表の拓也さん(55)は、「個人の立場の意見に回答は差し控える」とした上で、「それと同時に、拉致問題を解決しない限り、両国に明るい未来を描けないことを理解してほしい。拉致問題の解決の定義を決めるのは加害者側ではない」と訴えた。
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