( 154308 )  2024/03/29 23:08:04  
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小林製薬の会見(3月29日) 

 

 小林製薬の「紅麹」をめぐる健康被害の問題で、小林製薬は29日午後から小林章浩社長らが大阪市内で記者会見を行い、小林章浩社長は「みなさま、本当に申し訳ございません。腎疾患について、非常に多くの方にご心痛を与え、社会問題に発展していることについて、深くお詫び申し上げます」と謝罪しました。小林製薬は、29日までに新たに1人の死亡事例を確認し、死亡者の合計が5人となり、入院者が114人になったと明らかにしました。 

 

 小林章浩社長は、「紅麹に携わるすべての皆さま、製造・販売される皆さま、日々診療治療に当たる医療機関の皆さま、相談に乗っていただいた官公庁、自治体の皆様、それぞれに言葉に尽くせない大変なご迷惑をおかけしております。お亡くなりになった皆さまのご冥福を祈り、ご遺族の皆さまに深くお詫び申し上げます」と謝罪しました。 

 

 健康被害を覚知してから公表が約2か月遅れたことについて、「厳しい批判や指摘をいただいていることを真摯に受け止め深く反省している」と述べました。また、「全容の解明、これ以上の被害の拡大防止と原因の究明、丁寧な説明と補償をふくめた真摯な対応、品質管理、危機管理に社をあげて、外部の専門家の知見に耳をかたむけ、全身全霊で取り組んでまいります」と話しました。 

 

 また、健康被害が起きた原因については、「成分の構造などは1週間でみえてきた。カビからできた成分の可能性があるが、今後は1社で判断せず、国の研究機関にもデータを提供していく」と説明し、「今後は政府、厚労省が主導的にかかわり、原因究明に努める」 としました。 

 

 小林製薬によりますと、生前に「紅麹コレステヘルプ」を使用していた人が亡くなり、遺族から28日午前に連絡があったということです。摂取の時期などについては調査中としています。この問題をめぐる死亡者は5人となり、70~90代の男女が含まれることが会見で明かされました。また、入院者については28日午後10時時点で、114人としています。 

 

 さらに、小林製薬には22日以降、健康に関する不安も含め、1万件を超える相談が寄せられ、電話がつながりにくくなっているということで、回線を臨時で増強して対応しているということです。 

 

 大阪市は27日、食品衛生法に基づき、小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」など3商品の「回収命令」を出しています。小林製薬は、「製品をお持ちの場合は使用を中止し、体調不良を感じられる方はお客様センターへ相談してほしい」と呼びかけています。 

 

 

 
 

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