( 154728 )  2024/03/30 23:37:20  
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メガバンク(三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行) 

 

 3メガバンクなどの大手銀行は29日、4月から適用する住宅ローン金利を発表し、変動型の基準金利を2・475%で据え置いた。日本銀行がマイナス金利政策を解除し、17年ぶりに政策金利の引き上げを決めてから初めての発表で、短期金利に連動する変動型の動向が注目されていた。 

 

 各行は借り手の信用度に応じて、基準金利からの引き下げ幅を決めて金利を適用している。4月の変動型の最優遇金利は▽三菱UFJ銀行0・345%▽三井住友銀行0・475%▽みずほ銀行0・375%▽りそな銀行0・340%――で、いずれも3月と変わらなかった。三井住友信託銀行も基準金利は据え置いたが、最優遇金利は3月から0・075%低い0・330%とした。 

 

 変動型は借入期間中も金利が変動するが、長期金利に連動する固定型に比べて現状では金利が低く、住宅ローン利用者の約7割が変動型を選んでいる。 

 

 変動型の基準金利は短期プライムレート(短プラ、企業向け最優遇貸出金利)に連動することが多く、一般に短プラに1%程度上乗せしている。今回、政策金利が0~0・1%まで利上げされたことで、短プラが上昇すれば連動して上がる可能性がある。 

 

 基準金利は半年程度で定期的に見直され、4月と10月に決める銀行が多い。住宅ローン比較サービス「モゲチェック」を運営するMFSの塩沢崇取締役は「日銀が追加利上げを行えば、短プラが上昇する可能性があるので注視が必要だ」と指摘する。 

 

 ただ、日銀の植田和男総裁は21日の参院財政金融委員会で、マイナス金利政策の解除後も「住宅ローンを含む貸出金利が大幅に上昇するとはみていない」と述べており、当面は低金利環境が続くとみられる。 

 

 

 
 

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