( 155833 )  2024/04/03 14:06:54  
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日テレNEWS NNN 

 

旬を迎えた“春キャベツ”が高値となっています。スーパーでは仕入れ値が去年の倍になり、節約にいそしむ消費者からは困惑の声が聞かれました。 

 

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とろとろに煮込んだ、デミグラスソースのロールキャベツを提供する東京・台東区のロールキャベツ専門店。使っているのは、その日の朝に届いたキャベツです。 

 

お客さん 

「おいしいです」 

 

しかし…。 

 

ロールキャベツ専門店rolls 店主 

「キャベツがこんなに値上げすると思わなかったので」 

 

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通常なら、1ケース(6玉入り)1200円ほどで仕入れられるはずですが、約2週間前、倍近い値段の約2300円にまで高騰。今も高値が続いているというのです。1日に使うキャベツはおよそ20玉。欠かせない食材の値上がりに…。 

 

ロールキャベツ専門店rolls 店主 

「キャベツを使わないとお料理作れない。すごく困るところではある」 

 

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春の訪れを告げる“春キャベツ”の産地、神奈川・横須賀市では…。 

 

キャベツ農家  

「小さいです。探すのが大変」 

 

いったい、何が起きているのでしょうか? 

 

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この時期、一番売れるという“春野菜”が…。 

 

アキダイ 秋葉弘道社長(東京・練馬区) 

「“春キャベツ”です。異常な高値が続いているなと」 

 

先週、仕入れ値が去年の2倍ほどに跳ね上がったという“春キャベツ”。高値が続き、4月2日は1玉238円で販売されていました。 

 

ありとあらゆるものが値上がりしている昨今。“春の味覚”まで値上がりし、買い物客は…。 

 

買い物客 

「(高値のキャベツは)あんまり買わないかな」 

 

柔らかさと甘みがさらに増すため、生で食べるのがおいしい“春キャベツ”。東京都中央卸売市場の卸売価格も、平年に比べて約4割高値になっています。そのため、節約にいそしむお客さんが、あちらこちらにいました。 

 

買い物客 

「(1玉)100円台だと思ってたけど、200円超えていたので(買うのを)半分にした」 

 

「毎日スープを作るので、食べますね、こういう硬いところも。ない知恵を絞ってやっています」 

 

もったいないのでキャベツの芯などまで、余すことなく料理に使っているといいます。 

 

 

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産地では、何が起きているのでしょうか? キャベツの一大産地、三浦半島の横須賀市でキャベツを作り続けて37年という農家を訪ねました。 

 

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キャベツ農家 原田泰則さん  

「小っちゃい。これもちょっと小さいかな。生育が止まってしまって」 

 

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右が、本来、この時期にとれるサイズの“春キャベツ”。しかし、今年は左のような、小さいままのものが多いというのです。 

 

キャベツ農家 原田泰則さん 

「3月になって寒くなって生育が止まってしまって。収穫は遅れてる状態ですね」 

 

3月に異例となる“寒の戻り”が続いたため、“春キャベツ”の成長が遅くなり、例年通りの時期に、出荷できない事態となっていました。 

 

農水省によると、キャベツの高値は4月前半まで続く見通しだということです。 

 

 

 
 

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