( 156646 )  2024/04/05 23:24:21  
00

塩谷立元文部科学相が自民党党紀委員会の処分で「離党勧告」を受けた後、記者会見に臨み、次期衆院選への立候補に意欲を示した。

処分が覆らない場合は離党し、出馬の可能性を考えると述べ、複雑な思いを表明した。

塩谷氏は党の処分を不服とし、再審査請求も検討している。

塩谷氏は選挙で強いとは言えず、比例復活が難しい状況で無所属での出馬が予想されている。

岸田文雄首相からの厳しい処分について、「自民党の窮状でやむを得ず処分する」という理由で示されたことに理解を示す一方、再審査請求を検討すると述べた。

(要約)

( 156648 )  2024/04/05 23:24:21  
00

自民党党紀委員会の処分を受け、記者会見に臨む塩谷立元文部科学相=衆院第2議員会館で2024年4月5日午後2時27分、平田明浩撮影 

 

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件の党内処分で、最も重い「離党勧告」を受けた塩谷立元文部科学相(74)は5日、国会内で記者会見し、次期衆院選に出馬したいかと問われ「そういう思いだ」と述べた。併せて、処分が覆らない場合「最終的に離党して、それ(出馬)が本当に可能かどうか考えていかないといけない」とも語り、複雑な思いをにじませた。 

 

【写真】岸田氏より大きな口を開け党歌を歌う麻生氏 

 

 安倍派の対外的トップ「座長」だった塩谷氏は衆院静岡8区が地盤で当選10回。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)入りに向けた農業団体の説得など難交渉を担ってきた実務家で、党総務会長や選対委員長などを歴任したが、2021年の前回衆院選小選挙区で敗れ、比例復活するなど選挙は必ずしも強くない。比例復活が望めない無所属での出馬となれば厳しい戦いが予想される。 

 

 会見で塩谷氏は、自身が政治資金収支報告書への不記載を止められる立場だったとする党執行部の処分理由は「事実誤認」だと強調。事実関係を明確にするためにも党への再審査請求を検討するとした。地元支持者らと相談し、請求期限である13日までに判断するという。 

 

 塩谷氏は21年の党総裁選で、高市早苗氏を当初推した安倍晋三元首相とは異なり岸田文雄首相を一貫して支援した。その岸田首相から厳しい処分を下されたことについて「『自民党の窮状でやむを得ず処分する』。そういう言葉があれば、『はい、分かりました』と言ったかもしれない」と語った。【遠藤修平】 

 

 

 
 

IMAGE