( 156883 )  2024/04/06 14:55:14  
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カブスファンのジム・リッチさん 

 

 ドジャースの大谷翔平選手が5日のカブス戦で右翼席へ今季第2号本塁打を放った。3日の「ドジャース1号」本塁打を巡っては、ファンと球団の間で「騒動」が起きたが、今回、伝統のリグリーフィールドで大谷の第2号ボールをつかんだジム・リッチさん(48)は、グラウンドに投げ返した。その理由とはー。 

 

◆ライトポール際へ大谷2号ホームラン【動画】 

 

 5回。大谷がチェンジアップをすくいあげた打球が右翼席へ飛び込んだ。2試合連続の一発。「ドジャース2号」の記念球を取ったのは、シカゴ近郊の出身で生粋のカブスファン、リッチさんだった。熱狂的カブスファンは、すぐに「お宝」をグラウンドに投げ返した。「それがリグリーの伝統なんだよ。敵のチームのホームランはグラウンドに投げ返すんだ」 

 

 「ドジャース1号」の記念球は、ある米メディアでは1500万円の価値があるのではとされていた。大谷が歴史あるリグリーフィールドで初めて打ったホームランも高い価値がつきそうだが、リッチさんは全く気にしていなかった。「高値がつく? 素晴らしい選手だけど、俺は翔平のファンではない、カブスのファンだからね。生まれた時からのね」。カブス一筋の熱い思いがあった。 

 

 ただリッチさんは一つだけ願いがあるという。「翔平が何かくれるならもらうよ。でも、本塁打ボールが、俺が食べていたナチョスに入ったんだ。新しいナチョスと交換してくれないかな」。シカゴの寒風が吹き荒ぶ中、ビールを2杯持ったリッチさんは、豪快に笑った。 

 

中日スポーツ 

 

 

 
 

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