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元経済財政担当相で経済学者の竹中平蔵氏が、自民党の30人処分について議論し、岸田文雄首相に「スーパースター内閣」を提案した。

竹中氏は、派閥の均衡が崩れたことで首相が強くなり、スーパーパワーを持っていると指摘。

そのため、小泉進次郎氏や河野太郎氏らを重要ポストに配置する「スーパースター内閣」を提案した。

提案には賛否両論があり、竹中氏自身も過去に経験したサプライズ人事の落とし穴を指摘している。

(要約)

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国会で談笑する小泉&河野氏(写真:つのだよしお/アフロ) 

 

 4月5日、元経済財政担当相で経済学者の竹中平蔵氏が『Abema Prime』(ABEMA)に出演。岸田文雄首相に「スーパースター内閣」を提案する一幕があった。 

 

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 番組では、自民党の政治資金パーティー裏金事件に関係した議員ら39人を処分した岸田文雄首相について、議論が展開。 

 

 竹中氏は39人の処分について、「明らかな政治闘争」としたうえで、現在の自民党について「もともと政党法がないからガバナンスがないんですよ。それを、ある程度保ってたのが、派閥がお互いに牽制しあうというガバナンスだった。その派閥がなくなっちゃったから、東西冷戦構造が終わった後のアメリカみたいに総理がすごく強くなっちゃうんですよ。これはこれでガバナンスがない一件で、旧派閥の人たちからすごい恨みが出てきている」と分析。 

 

 派閥の均衡が崩れて、岸田首相が「スーパーパワー」を持っているとし、こう指摘した。 

 

「スーパーパワーを持っているならやるべきことが一つある。それは派閥の均衡を気にしなくていい、スーパースター、スーパーチームの内閣をつくることですよ。 

 

 たとえば小泉進次郎さんを幹事長にして、河野太郎さんを官房長官にして、木原誠二さんを政調会長に。それで『生まれ変わった自民党を見てくれ!』と。そうすると、本当に政治が動くから。力を発揮するんだったら、処分ではなくてそういうところで力を発揮してほしいなと思います」 

 

 小泉進次郎元環境相、河野太郎デジタル担当相は、各メディアの「次の首相候補」世論調査で常に上位に名前があがるなど、知名度は抜群。だが。竹中氏が提案した「スーパースター内閣」に、SNSでは拒否感を表明する声が多く寄せられている。 

 

《有権者をナメてるとしか思えないね…》 

 

《すごいな。確かにこの布陣だと、自民党どころか日本が一度死んで日本ではない国に“生まれ変わる“だろうな。こんな人をありがたがって国政に関わらせたから日本は沈んだのだ》 

 

《いや、もう本当に勘弁して下さい…》 

 

 竹中氏自身、小泉純一郎内閣が発足した際、民間から経済財政担当相に抜擢された、いわばサプライズ人事の申し子だ。 

 

「小泉内閣は2001年4月に発足しましたが、田中真紀子氏を外相に登用するサプライズもあり、当初の支持率は、共同通信の世論調査で86.3%に達しました。 

 

 ただ、田中氏は、外務省の幹部人事を凍結してひと悶着を起こしたかと思えば、アフガニスタン復興支援をめぐり鈴木宗男氏と対立。結局、小泉氏は田中外相の更迭に踏み切り、支持率は2002年の初頭で58%にまで落ち込んでいます。 

 

 サプライズ人事は、最初は評判がよくても、長続きするわけではありません」(政治担当記者) 

 

 支持率低迷にあえぐ岸田首相。「スーパースター内閣」で逆転を目指しても、底の浅さは見透かされそうだ。 

 

 

 
 

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