( 158085 )  2024/04/10 00:35:18  
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チューリップテレビ 

 

富山湾の春の味覚・ホタルイカの記録的豊漁が続いています。地元では“爆湧き”ともいわれ、漁が解禁された3月の漁獲量は史上最高を更新。地元スーパーでは朝獲れたホタルイカが「値上げの春」とは思えない値付けで並び、旬の味をお手頃価格で楽しめるとあって、飛ぶように売れています。専門家は富山湾の海流や海水温がホタルイカの群れが入りやすい状態になっている可能性があると指摘し、これからしばらくは“1年の中で1番獲れる時期になる”とみています。富山湾のホタルイカフィーバーはまだまだ続きそうです。 

 

【写真を見る】ホタルイカの“爆湧き”続く、観測史上最高で地元では「100グラム98円」も 専門家「群れが入りやすい状態」 富山 

 

3月に解禁となった富山湾の春の味覚ホタルイカ漁。富山県水産研究所が9日発表した3月の漁獲量は1153トンと統計を開始した1953年以降過去最高を更新。不漁だった昨シーズンのおよそ16倍と、記録的な豊漁となっています。 

 

■豊漁の恩恵は私たちの食卓にも…。 

 

記者:「富山市内のスーパーでは朝どれのホタルイカが100グラム98円で店頭に並んでいます」 

 

お昼時、富山市内のスーパーには、あさ射水市の新湊漁港で獲れたばかりのホタルイカが店頭に並び、買い物客が次々と商品を買っていきました 

 

お客さん「これで3回か4回食べましたよね。全然食べれない年もありましたけどね、高くて。ことしは買いやすくて幸せです」「安いですよ。ゆでてからし味噌で食べますね」「私大好きなので結構食べてます。菜の花とゆでたホタルイカを炒めてオイルソースでパスタとあえて食べます」 

 

食品スーパーのアルビスによりますと、店頭に並ぶホタルイカの販売価格は2023年の半額以下だということです。 

 

アルビス奥田店 北川魁大さん「2023年と比べると大変大量に入ってきております。入荷した分が1日で売り切れちゃったりするので、大変お買い求めいただいていますね。期待することはこれが5月まで続いてほしい」 

 

■記録的不漁から一転、“爆湧き”の理由は 

 

なぜことしはこれほどまでにホタルイカが豊漁なのか。専門家は… 

 

 

富山県水産研究所・大場隆史さん「ホタルイカは寿命が1年で春に卵から生まれた後に日本海の沖合で成長し、翌春にふたたび沿岸に産卵のために来遊してくるんですけども、日本海沖合での生き残りがよかった可能性であるとか、それから富山湾に来遊してくる時の水温であったり海流といった環境条件が適していたなど、いろいろな理由が考えられる」 

 

専門家は現時点で豊漁の理由は特定できないとしながらも、富山湾の海流や海水温がホタルイカの群れが入りやすい状態になっている可能性があるとしています。今後については… 

 

富山県水産研究所・大場隆史さん「ホタルイカは例年3月の下旬ごろから、5月の上旬まで漁獲量が多いんですけども、これからしばらくは、1年の中で1番獲れる時期になるんじゃないかなと思いますので、しばらくまだ漁獲量は安定して推移して考えています」 

 

記録的な豊漁となっていることしのホタルイカ。シーズンはまだまだ続きそうです。 

 

ホタルイカが豊漁の一方、ベニズワイガニは漁獲量が激減しています。3月の漁獲量は19トンと2023年と比べ半減。富山県水産研究所では、能登半島地震で発生した海底地すべりの影響が大きいとみています。 

 

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