( 162669 ) 2024/04/23 16:00:45 0 00 TBS NEWS DIG Powered by JNN
国会で行われている自民党の裏金事件に端を発した政治資金規正法の改正にむけた議論。自民党だけが未だ改正案の「提示なし」の状況に、岸田総理が政権の“身内”から厳しく批判される場面も。なぜ、とりまとめが遅れているのでしょうか。
【写真を見る】自民案 未だ「提示なし」に政権の“身内”からも苦言、政治資金規正法改正めぐる議論 とりまとめが遅れる背景に“2つの問題”?【news23】
■自民案 未だ「提示なし」 “身内”も批判 政治資金規制法改正めぐり
公明党 赤羽一嘉衆院議員 「率直に言って本当に情けないし、同じ国会議員として恥ずかしい思いでございます。自民党案がまとまらないという現状、本当に総理が先頭に立って取り組んでいると言えるのでしょうか」
国会で岸田総理に厳しく迫ったのは、与党公明党の赤羽議員です。政治資金規正法の改正をめぐり、各党が改正案を取りまとめる中、自民党だけがまとまらない状況に苦言を呈しました。
赤羽議員 「いつ提示するのか明言をいただきたい」
岸田総理 「今週、その取りまとめの作業を与党と並行して行うことを予定しているわけでありますが、取りまとめ次第、与党としての考え方をこの国会の議論に供し…」
赤羽議員 「取りまとめ次第というのでは、やはり通じないと思いますよ」
赤羽議員は、一両日中に自民党案をまとめるよう、岸田総理に強く求めました。
■自民党 なぜ遅い? 「解散はいつ…」「総裁選は…」 で動きが鈍く
小川彩佳キャスター: 岸田総理は、今国会中に取りまとめを行うということですが、そもそも自民党の単独案を策定するつもりはなかったということもあり、本気度が伝わりません。
プチ鹿島さん: のらりくらりしていれば、時間が経てば、そのうち国民は忘れるだろうと思っているのでしょうか。もう党内の権力闘争に集中しようという態度にしか見えません。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん: 自民党の反応が遅い理由は2つあると思います。1つ目は本来、幹事長が中心になって動くべきなのですが、当の茂木幹事長は次の総裁を狙うということで、『解散はいつあるんだろう』『総裁選いつなんだろう」と、そわそわして、動きが非常に鈍くなっているのです。
2つ目は、実際に規制法改正に踏み込むとなると、例えば『パーティーを全廃するのは嫌』『連座制を強められたら嫌』それから『企業・団体献金を残してほしい』など、党内からたくさんの注文が出てくるので、岸田さんはそれらに合わせようと踏み切れないでいるようです。
このまま政治への信頼が落ちていきますと、自民党だけではなく、日本の政治全体が沈没してしまうかもしれません。岸田さんも茂木さんも危機感を持ってもらいたいですね。
プチ鹿島さん: 少し前に、政治資金収支報告書に悪質な不記載があった場合は国庫に返納を検討するという報道がありました。そこを検討するのか、ずれているなと思いました。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん: 全体のパーツの一つではありますが、それだけではありませんよね。
小川キャスター: 皆さんご自身のことばかり考えていますよね。その姿勢ばかりが目立ちます。
<出演者プロフィール> プチ鹿島 さん 時事芸人。新聞14紙を毎日読み比べ幅広いジャンルからニュースを読み解く。時事ネタを得意とする芸風新聞雑誌などに多数寄稿。 星浩 さん TBSスペシャルコメンテーター。1955年生まれ。福島県出身。政治記者歴30年。
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