( 163517 )  2024/04/25 16:12:28  
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サラリーマンの手取り額の問題に焦点を当てた記事。

物価の上昇により、毎日のランチ代がサラリーマンにとって試練となっており、家計の厳しい状況が節約を迫っている。

サラリーマンの平均給与は月額36.3万円で、手取りは約28万円。

ランチ代や交際費を考慮すると、厳しい状況に追い込まれている。

記事では、手取り28万円のサラリーマンがコンビニのおにぎり2個を限界とし、昼にラーメンを食べる勝ち組サラリーマンに羨望の眼差しを向ける様子が描かれている。

(要約)

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ランチはコンビニおにぎり2個が限界…手取り28万円「43歳サラリーマン」、昼にラーメンを食らう「勝ち組サラリーマン」に羨望の眼差し 

 

家計管理はそれぞれですが、世のサラリーマン、「お小遣い制」というケースが多いのではないでしょうか。そこで問題になってくるのが毎日のランチ代。物価高で、どこのお店も値上げ。気軽なワンコインランチなんてもはや絶滅状態で、いかにして空腹を満たすかが、サラリーマンにとって試練になっています。みていきましょう。 

 

【早見表】月収別「サラリーマンの手取り額」…40歳・東京都在住の場合 

 

明治安田生命が発表した『家計に関するアンケート調査』によると、物価高の影響を昨年以上に感じると回答した人は94.1%。項目別で最多となったのは「食費」で73.0%。昨年よりも22.5ポイント上昇したといいます。続いて「光熱費・水道代」が12.9%。その差はなんと60.1ポイント。電気代や水道代は、いったんは値上げも落ち着いてきましたが、食料品は日々値上げの影響を感じるもの。スーパーやコンビニに行くたびに、「高いなあ……」と伸ばした手を引っ込めてしまうこともしばしば。 

 

厚生労働省『毎月勤労統計調査 令和6年2月分結果確報』によると、現金給与総額は28万1,087円で、前年比1.4%増。また一般労働者に限ると、35万9,777円で前年比1.8%増、パートタイムに限ると10万5,156円で3.0%増。給与の増加は26ヵ月連続でプラスでした。一方で、実質賃金は前年同月比から1.8%の減少。マイナスは23ヵ月連続で、物価の伸びに賃金が追いつかない状況が続いています。 

 

厳しい家計の状況を反映して家計は節約志向。もちろん、サラリーマンのお小遣いにも大きな影響を及ぼしているようです。明治安田生命の調査に戻ると、夫のお小遣いは月3万3,039円。昨年から2,513円の減少でした。 

 

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、サラリーマン(正社員、平均年齢43.6歳)の平均給与は月36.3万円。手取りにすると、月28万円ほどです。そこから3万円強の小遣いを捻出するのも、特にこの物価高のなかでは大変といったところでしょうか。 

 

 

 

【43歳サラリーマン「月収36万円」だった場合の手取り額】 

 

額面:360,000円 

 

手取り:27万9,557円 

 

(内訳) 

 

所得税:7,741円 

 

住民税:1万6,325円 

 

健康保険:1万8,000円 

 

厚生年金:3万2,940円 

 

介護保険:3,276円 

 

雇用保険:2,160円 

 

※東京都在住と仮定 

 

 

1ヵ月あたりの小遣い3.3万円ということは、1日あたり1,000円弱。そこから、日々のランチ代や交際費(飲み代)なども捻出していると考えると、サラリーマン、かなり厳しい状況に追い込まれています。 

 

――おにぎり2個が限界 

 

毎日のランチを写真付きで投稿している43歳のサラリーマン。以前は、頑張っている自分へのご褒美として、毎月1回は豪華なランチを食べる、というのがお決まりだったといいますが、物価高のご時世、そんな習慣は自然消滅。コンビニでおにぎり2個を買い、会社でタダで飲むことのできるお茶で流し込む、というのが定番だといいます。 

 

――おにぎりは種類が豊富だから、組み合わせが何百通りもあるのがせめてもの救い 

 

と男性。ただ最近は「コンビニおにぎり2個」でも厳しく、「1個に減らさないといけなくなるのも時間の問題」なんだとか。 

 

そんななか、男性が羨望の眼差しを送るのが、ランチタイムにラーメンをすするサラリーマン。 

 

――昼にラーメンを食べていたころが懐かしい 

 

――いまや勝者でないと食べられない高級料理 

 

と男性。ラーメンといえば、サラリーマンのランチの定番メニューのイメージですが、男性の会社の周りのラーメン屋は軒並み1,000円超えなんだとか。確かに、昨今、ラーメンは二極化が進み、1杯1,000円を超えるこだわりのものか、リーズナブルがうりのどちらか。確かに1杯1,000円を超えるラーメン、ランチタイムに気軽に食べるには少々高過ぎます。 

 

総務省統計局『小売物価統計調査(2024年3月)』によると、ラーメン(外食)1杯の全国平均は665円。原材料の小麦の高騰を受けて、2020年ごろからじわりじわりの高騰。コロナ禍前の2019年9月に580円だった頃に比べて、80円以上も値上がりしました。 

 

さらに昨今は円安とインバウンド消費の復活により、特に外国人観光客の多いエリアではラーメン価格が高騰。「1杯2,000円超え」と、もはやギャグともいえそうなラーメンまで登場し、話題になっています。どこでも気軽に食べることのできた国民食ともいうべき日本のラーメンは、いまや勝ち組サラリーマンしかランチで食べることのできない、高級料理。 

 

平均的なサラリーマンでもランチタイムに気軽にラーメンをすすれるようになる日は、再び訪れるのか……とりあえず、賃上げに期待するしかありません。 

 

[参考資料] 

 

明治安田生命『家計に関するアンケート調査』  

 

厚生労働省『毎月勤労統計調査 令和6年2月分結果確報』  

 

厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』 

 

 

 
 

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