( 165643 )  2024/05/01 02:12:12  
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記者会見する関西経済同友会の宮部義幸代表幹事=30日午後、大阪市北区 

 

2025年大阪・関西万博で、参加国が自前で建てる「タイプA」パビリオンが減少する見通しになっていることについて、関西経済同友会の宮部義幸代表幹事(パナソニックホールディングス副社長)は30日の定例会見で、「各パビリオンがしっかりとした中身になれば、万博として成功したといえるのではないか」と述べた。 

 

【表でみる】大阪・関西万博の全体スケジュール 

 

タイプAは準備が遅れており、実現できるのが当初希望していた60カ国から大幅に減少する可能性が出ている。 

 

それでも宮部氏は「タイプAが40カ国程度あるのはそれなりに心強い」と言及。その上で、参加国がタイプAを断念して日本側が代行建設する簡易型の「タイプX」などに移行することを想定し、各施設の展示などが充実していれば万博の魅力を発揮できるとの考えを示した。 

 

さらに万博の機運醸成について、宮部氏とコンビを組む角元(かくもと)敬治代表幹事(三井住友銀行副会長)は「本当の意味でのナショナルプロジェクトというには、全国的な機運の盛り上がりが足りない状況」と指摘。今後、各パビリオンの具体的な展示内容などが明らかになることで、万博への関心が高まることに期待をかけた。 

 

関西同友会は万博の成果を閉幕後に残すため、組織内に「万博レガシー委員会」を新設。5月末に委員長を決定して活動を始める。(井上浩平) 

 

 

 
 

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