( 166712 )  2024/05/04 01:30:51  
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日本銀行の前総裁である黒田東彦氏が、ニューヨークで行った講演で、現在の円相場の円安は一時的なものだと述べ、歴史的な円安水準は長続きしないとの見方を示しました。

円相場が歴史的な円安・ドル高の状況が続く中、黒田氏は円安の背景に日米の金利差があると指摘し、米連邦準備制度理事会の利下げが状況を変える可能性を示唆しました。

また、日銀がマイナス金利政策の解除と17年ぶりの利上げを決めたことについて、経済が好調であるため金融政策の正常化は当然だと述べました。

(要約)

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講演する黒田氏(2日、ニューヨークで)=小林泰裕撮影 

 

 【ニューヨーク=小林泰裕】日本銀行の黒田東彦(はるひこ)前総裁は2日、米ニューヨークで講演し、現在の円相場について「円安は一時的なものだと思う」と述べ、歴史的な円安水準は長続きしないとの見方を示した。 

 

【一覧】最新の円相場 

 

 円相場は4月29日に約34年ぶりに1ドル=160円台に下落するなど、歴史的な円安・ドル高の状況が続いている。黒田氏は「円安が一時的」と見なす具体的な理由については明言しなかったが、円安の背景には日米の金利差があるとも指摘した。米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを開始すれば状況が変わるとの見方を示したとみられる。 

 

 日銀は3月、マイナス金利政策の解除と17年ぶりの利上げを決めた。黒田氏は「経済がかなりうまくいっているので、(金融政策の正常化は)当然のこと」と話した。 

 

 

 
 

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