( 167506 )  2024/05/06 16:34:29  
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円相場大荒れ 楽しい海外旅行も物価高に悲鳴 帰国後は換金するかで悩む 

 

 為替介入とみられる動きが相次ぎ、およそ8円近く円高に振れた円相場。円を外貨に換えて、ゴールデンウィークを海外で過ごした人からは、悲鳴が上がっています。 

 

【画像】大荒れの円相場に振り回される個人投資家 「頭の中が真っ白」 円高予測も逆に動き大損 

 

 最大10連休あったゴールデンウィークも6日で終わり。しかし、羽田空港では4日、これから海外へ飛び立つ日本人の姿が見られました。 

 

エジプト・トルコへ 

「値段が全然違う」 

「(ゴールデンウィークと)だだかぶりしていると、高かった」 

 

 同じゴールデンウィークの海外旅行でも、ピークを過ぎる後半は少しお得な金額になります。  

 

 また、円安の状況にも変化がありました。   

 

 ゴールデンウィーク前半の先月29日、円相場が一時1ドル=160円台まで急落しました。その後、2回にわたる為替介入とみられる動きで、3日には一時151円台にまでになりました。一週間で、1ドルあたりおよそ8円も価値が変動しました。   

 

 円安のピークを海外で過ごした人たちは、次のように話しました。 

 

アメリカから帰国 

「お水を持って行きました、ペットボトルで」 

 

ハワイから帰国 

「朝昼とかは、持って行ったお米とうどんとかを使って、食費を抑えるようにしました」 

 

 ウェディングフォトを撮るため、パリを訪れた夫婦に話を聞きました。 

 

フランスから帰国 

「すごく充実しました。楽しかったです」 

​「(Q.旅行中は我慢せず使った?)帰って、クレジットの請求を見て、顔面蒼白(そうはく)かな」 

 

 一般的に、利用代金のデータがカード会社にいつ届くかでレートが決まります。いくらかかったか、心配顔です。      

 

 シンガポールで過ごした赤松さん親子。3歳の娘にとって、初めての海外旅行でした。また、2019年に結婚した赤松さん夫婦にとっても、特別な旅行でした。 

 

赤松さん 

「コロナもあって、控え目な感じがありました。どうせなら海外に“新婚旅行も兼ねて行こう”と」 

 

 赤松さん一家にゴールデンウィークで起きた円高の動きについて聞いてみると…。 

 

赤松さん 

「(Q.153円台になったり)知らなかった」 

 

 出国時は、円安で外貨への両替は高いレートに。しかし、帰国時はまさかの円高。 

 

ハワイから帰国 

「ドルを円にかえる時は円安の方がいいんだよ。だから、(ドルを)円にかえない」 

「100万円とかかえたわけではないので、使い道もなかったので、かえようと思っていたが。“まだ待とう”と上司に言われ、待とうと思います」 

 

 両替はせず、家に持ち帰ることにしました。 

 

 

 一方、大きなお金を動かす投資家。別の国の通貨をレバレッジをかけて投資し、利益を狙うFX(外国為替証拠金取引)では、円の急激な変動で泣きを見る人がいました。     

 

 マイナス1298万円。何があったのでしょうか。 

 

だいだいさん(30代) 

「円高方向に傾くだろうと思い、ドルを売って円を買いました」 

 

 4月上旬、1ドル152円台となり、そろそろ円高に転じると予想しました。しかし、一時160円を付けるなど期待とは逆の方向に…。 

 

だいだいさん 

​「20代の時に貯めていたお金が、半分くらいなくなった感じ。頭の中が真っ白になりました」 

 

 その後、あらためて円高に賭け、円を買い込みました。見事、為替介入とみられる動きを当て、およそ700万円取り返すことに成功しています。 

 

 一方、投資家同士のネットワーク拡大をコンセプトにするバー「STOCK PICKERS GINZA」で、外貨取引で損失が出たのは店長でした。 

 

店長 

「(一時)160円になった時点で、資産が骨と灰になりました」 

 

常連客 

「けっこうやられているのは知っています」  

 

店長 

「10年以上やっていますけど、最大の損失」 

 

 大きく揺らぐ円の価値に、旅行客も投資家も振り回されるゴールデンウィークとなりました。   

 

(「グッド!モーニング」2024年5月6日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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