( 171210 )  2024/05/17 02:12:08  
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FNNプライムオンライン 

 

国内景気が正念場を迎えている。 

個人消費はリーマン・ショックでの落ち込み以来、15年ぶりとなる4期連続のマイナスに。 

物価高などによる買い控えの影響が浮き彫りとなった形。 

 

16日に発表されたGDP(国内総生産)。 

消費の落ち込みが止まらない。 

 

2024年1月から3月までのGDPは、2期ぶりのマイナス。 

 

個人消費も-0.7%で、2023年4月から6月の4半期以降、4期連続のマイナスになった。 

個人消費が4期連続でマイナスになるのは、リーマン・ショック以来、実に15年ぶりになる。 

 

消費の落ち込みの実態は、街で話を聞くと浮かび上がった。 

 

60代「(消費が下がっている?)買い控えてます。先々のことも考えると不安だし。野菜も高いし、お肉は国産の安い物買ったりしてます。月に1回ぐらいですかね、お給料日の後ぐらいですかね、ちょっとぜいたくしようぐらいは」 

 

40代「なるべく食費にそこまでお金をかけたくないので、安く済む物で、いかにおいしく作るかというところを意識しています」 

 

街の人が買い控えしているものとして、真っ先に挙げたのは、食料品。 

 

実際に都内にあるスーパーで鶏肉の値段をじっくり比べていた女性は、「グラムで私は選ぶので、うち3人家族なんですけど、ササミがいつも安いので、ササミを買います」と話した。 

 

野菜コーナーでは、キャベツの値段を見て、驚く若い買い物客たちの姿があった。 

最近になって、外食中心の生活から自炊するようになったという。 

 

買い物客「節約でなるべく安い店で買おうと」 

 

買い物客たちの多くが、1円でも節約するために知恵を絞っていた。 

 

子ども8人を抱えて暮らしていた伊藤さん家族。 

特に悩んでいたのが、食費。 

 

10人家族の伊藤さん「(子どもが成長するので)減ることがない、増えるしかないので、(食事量も)減らすことができない」 

 

食費を節約する代わりに行ったのは、家賃の安いアパートに引っ越し。 

年間120万円の節約を実現。 

しかし食費は、まだまだ厳しいという。 

 

冷蔵庫の中を見せてもらうと、冷蔵庫の中身は少なめ。 

食料品を入れておくと、すぐに食べられてしまうという。 

 

長期化する個人消費の伸び悩み。 

 

政府は、6月からの定額減税などで消費を下支えするとしている。 

 

 

 
 

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