( 171373 )  2024/05/17 16:24:49  
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日本の街の寿司屋が外国人観光客の人気や物価の上昇に直撃され、存続の危機に直面している。

個人経営の小規模寿司店が倒産する中、後継者不足も深刻な課題となっている。

一部の店舗では経営は順調でも、後継者が現れないために廃業を考えるところもある。

息子は会社員として働いており、寿司店を継ぐ意思がないため、将来は廃業して息子と一緒に住む家を建てる予定だという。

今後は店主が70歳まで頑張るつもりだと話している。

(要約)

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“街の寿司屋さん”ピンチ 外国客人気も…物価高直撃 経営順調でも後継者不足 

 

 「近所のおすし屋さんがいつの間にか消えてしまった」という経験は皆さんはありますか?大手回転寿司チェーンが好調のなか、「街のおすし屋さん」が今、存続の危機を迎えています。 

 

【画像】外国人観光客にも人気のすし店 「廃業」を考える切実な事情とは… 

 

 東京・墨田区にある「一八福寿司」は、昭和40年(1965年)創業。半世紀以上にわたって営業している老舗すし店です。 

 

 今は、父親から店を受け継いだ二代目店主の胡桃澤一八さん(54)が切り盛りしています。 

 

胡桃澤店主 

「小さいお店だからフットワークですよね。お客さんに支えてもらったら、こっちも応えないといけない。下町のこういう所でも民泊みたいな施設が増えてきた。そうすると、外国の人たちが検索して来てくれるんですよね」 

 

 常連に限らず、若い人や外国人観光客も訪れる店ですが、存続の危機に陥っています。 

 

 回転すし大手「くら寿司」が東京・銀座にインバウンドを意識した店舗をオープンするなど、すしは今、外国人観光客に大人気です。 

 

 インバウンド需要が見込まれる一方で、個人経営など小規模のすし店は今年1月だけで5件倒産しています。好調な大手と違い、年間の倒産件数については、「コロナ禍以来となる30件を超える」という予想が出ています。 

 

 経営を苦しめているのは、主に食材の仕入れ価格や光熱費などの上昇です。 

 

 一方で、経営が順調にもかかわらず「廃業を考える」というケースもあります。こちらのお店も…。 

 

胡桃澤店主 

「うちも三代目が普通の会社員になって継いでくれないんですけど、なかなか厳しいですね。本当は継いでもらいたい」 

 

 今年26歳になる息子は会社員として働いていて、後継者がいないのです。 

 

胡桃澤店主 

「『僕には向いてないし、やりたいことがある』って言われて、仕方ないなと思って。無理やりやらせてできる仕事じゃないんですよ。やれやれで職人の世界は務まらないと思う」 

 

 では今後、店はどうするのでしょうか? 

 

胡桃澤店主 

「そうしたら、きれいに廃業して(店を)畳んで。うちの子どもと一緒に住めるような家を建てて、それで終わりだなっていう、将来の設計はあるんですけど。70歳までは絶対にできるという自信があるんで、とりあえずそこまで頑張ります」 

 

(「グッド!モーニング」2024年5月1日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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