( 173070 )  2024/05/22 16:50:42  
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「アルファード」「ヴェルファイア」は、トヨタのフラッグシップミニバンです。 

 

 ハイレベルな存在感・高級感・快適性・機能性・積載性を兼ね備えているため、ハイヤー・社有車といったVIPの送迎車としてではなく、個人ユーザーからも高い人気と支持を得ています。 

 

【画像】カッコよすぎ!これが新型「アルヴェル」です。(30枚) 

 

トヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」。自販連調べの2023年度(2023年4月から2024年3月)の乗用車ブランド通称名別順位ではアルファードが全体の17位、ヴェルファイアが29位にランクインしている 

 

 リセールバリューが高いことも特徴。車体の価値が落ちにくく、WEBや街の中古車販売店のプライスを見てみると、走行距離が少ないなどの条件が良ければ、年式が古い型でも100万円以上の値がつけられている個体が多く見られます。 

 

 一方、新車価格は高額です。アルファードは基本価格が540万円~872万円、ヴェルファイアは655万円~892万円となっています。 

 

 それでは、アルファード/ヴェルファイアはどの程度の年収があれば余裕をもって所有ができるのでしょうか。 

 

 今回は、ファミリーの中でもっとも安価な540万円のグレードで検証してみたいと思います。 

 

 ちなみにそのグレードは「Z」。2493ccの直列4気筒エンジン(最高出力134kw(182馬力)/6000rpm・最大トルク235Nm/4100rpm)を搭載した2WDの純粋なガソリン車となります。 

 

 トヨタの公式WEBで見積もりをしてみると、追加費用のないブラックの車体色で、税金・諸費用込みで572万8250円という金額が出ます。 

 

 オプションなしは現実的ではないため、30万円ほどを見積もり600万円として計算してみたいと思います。 

 

 新車を無理なく購入できる年収といわれているのが「年収の半分程度」。購入価格が600万円とすると、年収1200万円が必要ということになります。 

 

 ちなみに国税庁が発表した令和4年度(2022年)の平均年収は457万6000円/月。男性のみの平均であれば563万3000円/月、女性は313万7000円/月という結果でした。 

 

 男女別平均を夫婦として合算すると877万円が平均世帯年収といえます。 

 

 この世帯平均額で「年収の半分」に当てはめると300万円ほど足りません。 

 

 

 それでは現実的な方策としてローンの利用を考えてみましょう。 

 

 ローンは「手取り月収の20%程度が適切」といわれています。 

 

トヨタ「アルファード」のインテリア 

 

 車両本体価格の540万円で、4%/5年(60回)/ボーナス併用なしで計算すると、返済総額は596万6917円/月々9万449円の支払いとなります。 

 

 当記事で算出した877万円の世帯年収を単純に12で割ると約73万円が月々の給与額。その2割は14万6000円となるので、適切なローンとなります。 

 

 最後に、近年一般化しつつあるサブスクリプションサービスをみてみましょう。 

 

 トヨタが展開しているサブスク「KINTO」にアルファードが設定されています。 

 

 先ほどのローンと同様に、Zグレードの利用で5年のプランの最安は8万630円/月。7年プランでは7万7990円/となります(いずれもボーナス払いなし)。 

  

※ ※ ※ 

 

 現金一括購入の場合は、1000万円以上の年収がないと不安がありますが、ローンやサブスクを活用すればそのハードルが下がり、一般の人でも買いやすくはなります。 

 

 今回、ローンは4%で計算しましたが、ディーラーのキャンペーンや銀行などが展開するオートローンはそれ以下の金利設定が多く、購入のハードルはさらに下がります。 

 

 もっとも安価に利用できるのはサブスクですが、税金・車検・整備費用など込みの月額なのでお得に見えるものの、走行距離の制限がつくといった制約がありますので注意が必要です。 

 

 自身・家庭の年収はもちろん、想定する使用方法なども十分に勘案し、自分に最適な買い方を見つけましょう。 

 

Peacock Blue K.K. 

 

 

 
 

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