( 176740 )  2024/06/02 15:49:53  
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車体の大きい「ランクル」「アルファード」に挟まれたマンションの契約駐車場。ほかの駐車場に契約するしかない…? 

 

駐車スペースによっては、普通乗用車のなかでも大きな車が駐車をしているケースがあります。 

大きな車が両隣に駐車されていると、自分の車の駐車スペースが狭くなり場所移動せざるを得なくなった方もいるかもしれません。 

 

駐車の仕方によっては、罰金の対象となる可能性もあるため、それを踏まえたうえで大きな車を駐車している方への対応を検討しましょう。 

 

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今回は、平均的な駐車スペースや大きな車が自身の駐車スペースの両側に駐車していたときの対応方法についてご紹介します。 

 

国土交通省の「駐車場設計・施工指針について」によると、1つの駐車スペースに対して、以下の数値以上を原則としています。 

 

●軽自動車:長さ3.6メートル×幅員2.0メートル 

●小型乗用車:長さ5.0メートル×幅員2.3メートル 

●普通乗用車:長さ6.0メートル×幅員2.5メートル 

●小型貨物車:長さ7.7メートル×幅員3.0メートル 

●大型貨物車およびバス:長さ13.0メートル×幅員3.3メートル 

 

今回はマンションの駐車場のため、普通乗用車の駐車スペースとして考えます。 

 

今回は、普通乗用車のなかでもランドクルーザーやアルファードを例に、駐車スペースに対してどれくらいのサイズなのかを見ていきましょう。 

 

なお、ランドクルーザーは「ランドクルーザー“250”」の2.8リットルディーゼル車ZXとします。 

 

トヨタ自動車株式会社の公式サイトによると、ランドクルーザー“250”は全長4.925メートル、幅は1.98メートルです。 

 

同社のサイトによると、アルファードは全長4.995メートル、幅は1.85メートルあります。 

 

先の普通乗用車基準に照らし合わせると、両車種ともサイズだけでは駐車スペースの範囲内に納められる計算です。 

ただし、ランドクルーザーの場合、駐車スペースの幅は残り52センチ、アルファードだと残り65センチのため、自身の駐車スペースの両側に駐車されていると、自分の車が駐車しにくい可能性もあります。 

 

もしこうした事態により、自身の駐車スペースが狭くなったり別の料金が高い駐車場にとめたりしなければならないときは、駐車をしている車に対して対応が必要でしょう。 

 

 

マンションの敷地内などでほかの車が駐車スペースの場所を取り、自分の車が駐車できないときは、まず管理会社や管理人へ相談しましょう。 

 

直接、車の所有者と話し合いをしようとすると、トラブルに発展する可能性もあるためです。 

管理会社を通してもらうと、相手に客観的な視点から伝えられるので、トラブルになりにくいでしょう。 

 

また、相手へ伝えても改善が難しいときは、駐車場所を変更してもらえる可能性もあります。 

 

■駐車の仕方によっては罰金が科されるケースも 

なお、仮に駐車スペースからはみ出たうえで、道路にも車体がかぶっている場合は、車の所有者が罰金の対象になる可能性があります。 

 

自動車の保管場所の確保等に関する法律によると、「何人も車の保管場所として道路を使用してはならず、道路の同じ場所に引き続き12時間以上、夜間なら引き続き8時間以上駐車してはならない」と定められています 

 

もし違反すると、同法第17条に基づき、3ヶ月以下の懲役または20万円以下の罰金が科される可能性があります。 

 

大きな車の所有者で駐車スペースを使用している方が、このような駐車の仕方をしているときは、罰金の対象にもなりかねないことを伝えてみましょう。 

 

平均的な駐車スペースに対して、ランドクルーザーやアルファードは少しぎりぎりの車幅を有しています。 

もし、こうした大きな車が駐車されると、ほかの方の駐車スペースを圧迫してしまうケースもあるため、注意が必要です。 

 

実際に、駐車されたことで自分の車を駐車できない場合は、まず管理会社や管理人を通して注意してもらいましょう。 

 

出典 

国土交通省 駐車場設計・施工指針について 第2編 計画編 第2章 基本計画 2.4 構造一般 2.4.2 駐車ます 表-2.4.1 駐車ますの大きさ(10ページ) 

トヨタ自動車株式会社 トヨタ自動車WEBサイト 

e-Govポータル 自動車の保管場所の確保等に関する法律(昭和三十七年法律第百四十五号) 第十一条(保管場所としての道路の使用の禁止等)、 第十七条(罰則) 

 

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 

ファイナンシャルプランナー 

 

ファイナンシャルフィールド編集部 

 

 

 
 

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