( 177855 )  2024/06/05 16:58:47  
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輸入オレンジ果汁の価格の高騰が深刻化 

 

輸入オレンジ果汁の価格の高騰が深刻化しています。 

 

大手メーカーでは、オレンジジュースの販売休止も相次ぐ中、今「国産果汁」に新たな価値を見出す動きも進んでいます。 

 

■【動画で見る】オレンジ価格高騰 買い負ける日本「バヤリース」も「サンキスト100%オレンジ」も販売休止 店頭から消える 

 

「価格を上げづらい」と果物店の店長 

 

大阪市内の果物店。色とりどりの季節の果物が並びますが、今、ある悩みのタネが…。 

 

【山口果物 山口直克店長】「ここ1年くらいの間でなんですけど、もともと100円前後ぐらいで販売してたものが1.5 倍ぐらいに値段が上がっている」 

 

1つ100円前後だったオレンジが、150円に。さらに、オレンジジュースも…。 

 

【山口果物 山口直克店長】「これ私の店で出してるメニューなんですけど、うちは生搾りなので、本当にこれを搾って出してるんですけど、200円上がって1.5倍ですね」 

 

こちらの店では、世界的なオレンジ価格の高騰で、メニューの値上げを迫られていました。 

 

また、カットオレンジを使ったスイーツなども提供していて、その原価も上がってしまっているということです。 

 

【山口果物 山口直克店長】「ここ2~3年、ずっと円安とか、例えばゼリーだったら凝固剤が値上げとか、お砂糖の値上げとか、いろんな理由で上げてきているので、上げづらい。価格転嫁しづらいのが現状ですね」 

 

世界的な価格の高騰と共に今、オレンジ果汁は深刻な品薄状態となっています。 

 

オレンジ果汁の輸入価格は、2020年は1リットル当たり259円だったのが、2023年は491円に。3年でおよそ2倍になっています。※通関統計をもとに日本果汁協会が算出 

 

この状況を受けて、アサヒ飲料の「バヤリースオレンジ」や、森永乳業の「サンキスト100%オレンジ」など、大手飲料メーカーは、相次いでオレンジジュースの販売を休止しています。 

 

注目されているのが“国産みかん”のジュース 

 

日本果汁協会の川村さんは、こうした動きの背景にあるのは、原産国で続いた不作だと話します。 

 

【日本果汁協会 川村和彦専務理事】「ブラジルのカンキツグリーニング病という柑橘の病気と天候不順などによりオレンジ果汁の生産が不足している」 

 

日本はオレンジ果汁の5~6割をブラジルからの輸入に依存していますが、そのブラジルが深刻な不作に。 

 

さらに、歴史的な円安に見舞われている日本は、他国に買い負けてしまっているということなんです。 

 

川村さんは、この状況はしばらく続くのでは、と話します。 

 

【日本果汁協会川村和彦専務理事】「(ブラジルは)最近の情報ですと今年も不作かなということなので、少なくとも今年はだめです。円安については、オレンジに限らず、何だってそうだと思うので、なかなか厳しいと思います」 

 

そんな中で、今注目されているのが“国産みかん”のジュースです。 

 

セブンイレブンでは、オレンジに代わり、“国産みかん”を使用した新商品を発売しました(一部店舗で取り扱いのない場合があります)。 

 

【記者リポート】「すごくみかんの味を感じます。まるでみかんを食べているよう でとてもおいしいです」 

 

 

 
 

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