( 178848 )  2024/06/09 01:22:31  
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車検基準が変更されており、ヘッドライトの検査方法について特に改定が行われている。

2018年に導入された改定は、ヘッドライトの経年劣化による照度不足やLEDへの交換に起因する光軸のズレやカットライン不良による対向車への幻惑を防止する目的がある。

暫定措置として2024年8月まではハイビーム検査のみで可とされていたが、北海道、東北、北陸、信越、中国地域では早くも新基準への完全移行が決定されており、他の地域も2026年8月までに移行する予定。

ヘッドライトの曇りや光軸の確認などの対策を取ることで、検査合格率の向上が期待されている。

(要約)

( 178850 )  2024/06/09 01:22:32  
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検査基準はどう変わる?(イメージ画像/写真AC) 

 

愛車を維持し続けるなら車検は必須。2年に一度などに発生するまとまった出費は、けっこう頭を悩ますもの。 

 

【詳しく画像を見る】改定の理由は2つ 

 

ところが、いままでは合格していた車検に、次回は不合格になるクルマがかなり出るのではないかという話が出ており、ドライバーも整備業界も戦々恐々の状態だ。 

 

場合によっては高額整備を強いられる、「ヘッドライトの検査方法改定」についてチェックしていこう。 

 

じつはこの改定、2018年に発効されたもの。1998年9月1日以降に製造されたクルマ(バイクや大型特殊、トレーラー等は除く)は、ヘッドライト検査をロービームで行うことになったのだ。 

 

改定の理由は2つ。まず、ヘッドライトの経年劣化による照度不足の発生を防ぐ目的。次に、ヘッドライトバルブをLEDに交換した場合などに起こりがちな、光軸のズレやカットライン不良による、対向車への幻惑を防止する目的だ。 

 

とはいえ、いきなりの検査基準変更は混乱を生むため、2024年8月までは暫定措置として「やむを得ない場合はハイビーム検査のみでも可」とされてきた。 

 

しかし、北海道、東北、北陸、信越、中国地域では、予定どおりこの8月に新検査基準への完全移行が決定。その他の地域では2026年8月まで2年延期されたが、近々の完全移行は見えている。 

 

つまり、従来は暫定措置の恩恵で車検に合格していた愛車が、今年8月以降は車検を通せなくなるかもしれないのだ。左右のヘッドライトをまるごと新品に交換しなくてはならず、10万円以上の出費を強いられる場合も出てきそうだ。 

 

ヘッドライトの曇りに要注意(イメージ画像/写真AC) 

 

検査不合格を防ぐには、まずヘッドライトレンズの変色や小キズによる曇りを除去しよう。自分で磨けるキットも多数販売されているが、カー用品店で磨いてもらっても数千円で済むはず。 

 

次に、ロービーム照射時に、上方向に漏れる光がきちんとカットされているかを確認しよう。素人では判断が難しいので、整備工場やカー用品店、車検場の近くにあるテスター屋さんで、車検に通るかどうか検査してもらうべきだ。 

 

昨今は、ロービームが異様にまぶしいクルマをよく見かけるが、自分でLEDに交換した後で光軸を調整していない、焦点をきちんと合わせていないと思われるクルマが多い印象。 

 

自分さえ明るく見えれば他人はどうでもいい、なんて自分勝手で危険な交換は厳に慎もう。 

 

 

 
 

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