( 180165 )  2024/06/13 00:34:53  
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転落現場の橋から石狩川の様子を確認する道警の捜査員ら(5月20日、北海道旭川市で)=高橋剛志撮影 

 

 北海道留萌(るもい)市の少女(17)が行方不明となり、5月下旬に石狩川で遺体が見つかった事件で、道警は12日、ともに旭川市在住で無職の内田梨瑚(りこ)容疑者(21)と19歳の女を殺人容疑で逮捕した。被害者は、道内の高校に在籍する少女。少女はSNSで使用した写真を巡り内田容疑者とトラブルになっていたといい、道警が詳しい経緯を調べている。 

 

【地図】転落させたとみられる場所 

 

 発表によると、内田容疑者と19歳の女は4月19日未明、旭川市郊外の神居古潭(かむいこたん)地区にあるつり橋「神居大橋」から少女を約10メートル下の石狩川に転落させ、溺死させた疑い。道警は、転落させた具体的な方法については捜査中だとしており、2人の認否も明らかにしていない。 

 

 少女が自身のSNSに載せた写真に内田容疑者が映っており、内田容疑者と知人の無職少年(16)が同18日夜、少女を呼び出して金品を恐喝、その後、知人の19歳の女と無職少女(16)も加わって少女を車に監禁し、留萌市や旭川市などを連れ回す途中で暴行を加えるなどした疑いもある。 

 

転落現場の橋での道警の捜索には海上保安庁の職員も協力した(5月20日、北海道旭川市で)=高橋剛志撮影 

 

 少女と内田容疑者ら4人との間に面識はなく、4月18日が初対面だったとみられている。 

 

 道警は同22日に少女の家族から行方不明届を受理し、関与が浮上した4人を監禁容疑などで逮捕。内田容疑者らの供述に基づいて石狩川の捜索を行い、5月下旬に神居大橋の下流で遺体を発見した。身元はDNA型鑑定などで特定したという。道警は、内田容疑者らが少女を橋まで連れて行った後、転落させたとみている。 

 

 内田容疑者は同月27日、監禁罪で旭川地裁に起訴された。 

 

 少女の知人らによると、少女は道北の羽幌町出身。同町内の小中学校に通い、中学時代はバスケットボール部に所属していた。明るい性格で、よく冗談を言って周囲を笑わせていたという。 

 

 中学卒業前後で留萌市に転居し、市内の高校に進学。少女が亡くなったことを知り、神居大橋の近くに花を手向けた男性(18)は、高校の1学年上だといい、「学年が違っても親しく相談に乗ってくれた。こんなことになって許せない」と話していた。 

 

 少女の家族は道警を通じ、「あまりにも突然のことで大変心を痛めています」などとコメントした。 

 

 

 
 

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