( 181800 ) 2024/06/18 01:06:17 0 00 異例の政見放送11時間超? 東京都知事選挙に53人出馬表明 告示まであと3日
告示まであと3日となった東京都知事選挙には、異例の50人以上が立候補を表明しています。候補者が乱立することで、公約などを訴える政見放送が11時間を超える可能性が出てきました。
16日に都内で行われた水防訓練。出席したのは、先週3期目を目指すと表明した現職の小池百合子氏(71)です。
小池氏 「“備えを常に”の精神のもと、自助・共助・公助の協力を結集してまいりましょう」
都知事選について言及することはなく、公務を終えると、その場をあとにしました。
一方、参議院議員の蓮舫氏(56)です。
蓮舫氏 「相手は大きい、強い、実績もある。でも、正さなければいけないところがある」
歩道だけでなく、少し離れた歩道橋にも人がいました。
蓮舫氏 「長く長く続く権力は、最初は見えていたものが見えなくなる」
立候補を表明した時から一貫して、小池氏を意識した発言を繰り返しています。
蓮舫氏(先月27日) 「小池都政をリセットしてほしい。その先頭に立つのが、私の使命だと感じています」
こうした発言に対し、小池氏はこう話しました。
小池氏(14日) 「(都民が)困るんじゃないですかね。これからもっと良くしていきたいと考えております。こういった流れを加速・前進させることが都民にとってのプラス」
15日、初めて街頭に立った立候補予定者もいます。
前安芸高田市長の石丸伸二氏(41)です。市議会の模様をユーチューブなどで発信し、ネットでも話題となりました。
石丸氏 「日本やばいな、もっと慌てないと、急がないと、この国の豊かさは保てなくなる」
別の場所でも、石丸氏の選挙事務所が入るビルの前には、先が見えないほどの長い列ができていました。
長い列の正体は、ボランティア説明会を待つ人です。出席者およそ1000人。会場に入りきらず2回に分けての開催となりました。
集まった人たちには、ある特徴がありました。
70代 「今の政党どこも頼りないし、ずるいし」
60代 「全くお金のにおいのない、純粋な正直な方なので」
支持政党がない人や政党への不満を持つ人々。石丸氏は、こうした無党派層の支持を受けています。
石丸氏 「伝えないといけないことが山ほどあるので、誰かの批判をしている暇はないという感じですね」
16日は、立候補の表明を取り消した人もいました。
元航空幕僚長 田母神俊雄氏(75) 「小林氏に立候補をやめて、私を応援してくれませんかと話を持ち掛けて」
元衆議院議員の小林興起氏(80)は、同じく立候補予定の元航空幕僚長・田母神俊雄氏の支援に回ります。
田母神氏 「75歳なんですけど、年齢の詐称はしていませんので、どうしても一番になりたいんですよ」
他の立候補予定者の疑惑や過去の発言を揶揄(やゆ)して、思いを述べました。
20日から選挙戦が始まる東京都知事選には、これまでに53人が立候補を表明しています。
乱立する立候補予定者に、有権者からは次のような声が聞かれました。
60代 「あまりにも多すぎて、迷っているところですね」
50代 「都政に対して何かしたいことがあって立候補しているのか、疑問に思う方は何人かやっぱりいますね」
その影響は、政見放送にも及びます。
NHK広報局 「立候補者数に応じた時間の短縮は考えておりません。回数の変更は考えておりません」
NHKでは、候補者1人の持ち時間が5分30秒以内。それを2回にわたって放送します。
20人が政見放送を行った前回の都知事選の放送時間は4時間18分でした。
単純計算をすると、今回は11時間を超すことになります。中には複数人を擁立し、寄付した人に選挙ポスターの一部を譲るといった政治団体もあります。
候補者乱立は、私たちの税金に影響を及ぼすかもしれません。
(「グッド!モーニング」2024年6月17日放送分より)
テレビ朝日
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