( 182280 )  2024/06/19 15:26:06  
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内田梨瑚容疑者のSNSより 

 

 北海道旭川市で起きた凄惨な殺人事件。17歳の少女殺害に関与したのは21歳の内田梨瑚容疑者と3人の少年少女たちだった。どこにでもいるようなやんちゃな若者たちが少女の命を奪った。何が起きていたのだろうかーー。 

 

【写真】SNSからかいま見える内田梨瑚容疑者の「過去と現在」 

 

内田容疑者のSNSより 

 

 激しく加工した画像で緑色のジャージを着て煙草を吸いながら踊る内田梨瑚容疑者(21歳)。曲の途中では中指を立てて笑う場面も見られた。 

 

 これは内田容疑者のSNSに投稿された動画の一部だ。ほかにも友人や後輩らと一緒に音楽に合わせて踊る動画が複数投稿されている。 

 

 どこにでもいるようなやんちゃな若者たちが凄惨な事件を引き起こした。 

 

 北海道警察は6月12日、北海道留萌市の村山月(るな)さん(17歳)を殺害したとして、内田容疑者のほか19歳の女を殺人などの容疑で逮捕、送検した。2人は旭川市の「神居古潭(かむいこたん)」エリアにある石狩川にかかる橋から村山さんを転落させて、溺死させた疑いだ。 

 

 「村山さんは4月から行方不明になり、捜索が進められていました。5月下旬に石狩川の下流で遺体が発見されました」(全国紙社会部記者) 

 

 事件のあらましは次の通りだ。 

 

 「村山さんが自身のSNSで勝手に写真を転載したことを知った内田容疑者は憤慨。SNSの通話機能を使って連絡を取ったと言います」(前出の社会部記者、以下「」も) 

 

 トラブル解決の手段として内田容疑者は村山さんに金銭を要求、10万円分の電子マネーを送金することを提案したというが、うまくいかなかった。そのため、村山さんを留萌市内の道の駅に呼び出し、車の中に監禁して事件現場まで連れて行ったとされる。 

 

 内田容疑者と19歳の女のほか、16歳の男女も恐喝や監禁の容疑で逮捕されている。 

 

 この4人は普段から行動を共にしている友人関係だった。しかし、村山さんとの間に接点はなく、事件当日が初対面だった。 

 

 「内田容疑者は取り調べで『(村山さんの)言葉遣いが気に入らなかった』と供述しています。 

 

 学生時代は『ガキ大将』。明るく陽キャだった、という一方で気に食わない相手には常に攻撃したり、陰湿ないじめをするタイプだったと言います」 

 

 対人関係においては評判の悪さが目立つ内田容疑者だが、中学時代はバスケットボール部に所属、キャプテンを務めていたこともあるという。 

 

 「中学1年生のとき、選手には選ばれなくても大会に参加した内田容疑者を母親が応援している様子がSNSに残っていました。また、コメント欄では内田容疑者と母親の友人らしき人物との接点もあることがうかがえました。親の友人や親戚とも家族ぐるみで仲良く過ごしていたようです」 

 

 大人たちは内田容疑者を「りこ」と呼び、親しそうな印象を受けた。 

 

 

父親とみられる男性に酒を注ぐ小学校時代の内田被告(男性のホームページより、現在は削除済み) 

 

 自宅には家族写真が何枚も飾られ、庭先でバーベキューを楽しむ様子も目撃されている。家族仲は悪くないように見える。 

 

 両親と兄の4人暮らし、むしろ仲良し家族だったことを近隣の住民は記憶している。 

 

 「父親とみられる男性も内田容疑者がまだ小学生だったころ、学校行事や家族団欒の様子を度々写真付きでSNSなどに投稿していました」 

 

 《さすが飲み屋のDNA、上手についでいただきました》と、父親とみられる男性がブログに投稿した内田容疑者にビールをついでもらう様子。娘を褒める男性の、嬉しそうな雰囲気も伝わる。 

 

 内田容疑者は両親だけではなく、周囲の大人たちにも見守られながら成長した。そんな少女がなぜ凄惨な事件を起こすまでになってしまったのだろうか。 

 

 後半記事『《旭川女子高校生殺人事件》高校中退後は遠く九州で生活も......容疑者「りこ」の幼すぎる犯行と帯同を求めた「舎弟関係」』ではさらに深堀りしていく。 

 

週刊現代(講談社) 

 

 

 
 

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