55歳の男性がひき逃げ事件で逮捕され、捕まった後も暴れる様子が警察の攻防として映像に収められた。

この事件は、東京の政治の中心地である衆議院会館の目の前で発生し、被害者の男性が病院で死亡が確認された。

逃走車は財務省の公用車だった。

容疑者は公用車を横転させた後、「ひいてパニックになった」と説明している。

（要約）

死亡ひき逃げで逮捕された容疑者 

　警察官や救急隊員が駆けつけた車の中には、白いワイシャツ姿でマスクをつけた男。何やら揉めている様子だ。 

【映像】「助けて～」「叩かれちゃうよ」叫ぶ白シャツ男と警察の攻防 

　救急隊員は「待って、待って、危ないから」「事故してるんだからしょうがない。私たちの言うことに従って」と落ち着かせようとするが男は「どうなってるんだこの国。叩かれちゃうよ、助けてー」とカメラに向かって何かを訴えるように大声をあげている。 

　警察官らに車の中に戻るよう促されても抵抗し続け、ようやく救助されたのも束の間、暴れる男。 

　警察官も「腕持って腕！ 暴れるんじゃない！」「機動隊、す巻きにしよう。全部覆って。手握ってろ、しっかり。パンチくらうぞ」と必死に押さえ込む。 

　ひき逃げなどの疑いで現行犯逮捕されたのは、濃畑宣秀容疑者（55）。救助された後暴れ出したが、警察官などによって確保された。 

　事故があったのは、総理官邸のすぐそば。衆議院会館の目の前で、総理官邸や国会議事堂、内閣府などが集まる、まさに日本の政治の中心地だ。 

　警視庁によると、濃畑容疑者が運転する車は歩行者をはねて逃走。前方で信号待ちをしていた車をよけようとして、横転したとみられる。 

　現場には、はねられた大野泰弘さん（67）のものとみられる眼鏡や帽子などが残されていた。大野さんは搬送先の病院で死亡が確認された。 

　濃畑容疑者が横転させた黒い車。実は、財務省の公用車だった。 

　財務省は「事実を確認中であり、コメントは差し控えます」とコメント。 

　濃畑容疑者は、財務省が委託している会社の社員であり、「ひいてパニックになった」という趣旨の話をしているという。 

※これはテレビ朝日「グッド！モーニング」で放送した内容をABEMA TIMES編集部で記事化したものです。 

ABEMA TIMES編集部