( 183420 )  2024/06/22 17:41:52  
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都知事選を辞退したことを発表した、迷惑系YouTuber・へずまりゅう(オフィシャルTikTokより) 

 

東京都知事選が6月20日に告示日を迎え、熱戦の火ぶたが切られた。 

 

そんななか、前日19日にひっそりと立候補を取りやめたのが“元祖迷惑系YouTuber”のへずまりゅうだ。 

 

【写真あり】’「根本ガールズ”も…」つばさの党・黒川容疑者ら都知事選で「爆音ヘイヘイヘイ」実行へ 

 

同日、自身のX(旧ツイッター)で 

 

《300万円小切手で返金された。あ、東京都知事選挙辞退したわ》 

 

と供託金300万円分の小切手を手に投稿。その後 

 

《皆様この度はご迷惑をお掛けし誠に申し訳ございませんでした。自分が都知事選で小池さんや蓮舫さんと同じ土俵で戦いたかったことは事実です》 

 

とした上で、出馬辞退の理由を説明した。 

 

へずまによると、家バレしてアンチから家族が嫌がらせを受けたこと、勤め先であるキャバクラ店にも街宣をかけられたこと、そしてライフワークとして続ける石川・能登半島地震の被災地ボランティアのために使ったほうが有意義であることなどを挙げた。 

 

嫌がらせについては 

 

「今も尚、続いており夫婦共々怯えて生活をしています。裏口にも張り込まれており外にも出れない状況です」 

 

と明かし、近日中にも警察に被害届を提出するという。とはいえ、 

 

「すべて鵜呑みにすることはできないでしょう」 

 

と話すのは、ある政界関係者だ。へずまは6日に都庁で出馬会見を開き、マスコミも大勢駆け付けた。 

 

「散々話題作りしておいて、土壇場で出馬を取りやめるというのは、新たな売名行為ではないか。本人は悩みに悩んだ末の決断と主張しているが、先の会見では小池都政に関する評価を聞かれ『勉強不足です。わかんないです……』と平然と言ってのけましたからね。初歩的な質問にも答えられなかった時点で、ハナから前日辞退を計画していたと思われても仕方がないでしょう」 

 

ネット上でも 

 

《いい加減にしろ!》 

 

《都民なめられすぎ》 

 

などといった批判的な声が殺到している。 

 

SNS社会となった昨今、選挙のエンタメ化が叫ばれて久しい。都知事選には史上最多56人が立候補。現職の小池百合子都知事、立憲民主党出身の蓮舫氏の一騎打ちといわれているが、ここまで候補者が増えたのはメディア露出や、政見放送で自らをアピールできるからに他ならない。 

 

「政見放送は10時間超えといわれます。選挙で目立ってその後の収入に結び付けたい人は、供託金300万円を支払っても『元が取れる』と考えているのでしょう」(同・政界関係者) 

 

今回のへずまは、供託金すら支払わず、土壇場で出馬を取りやめるという新手の手法。今後、模倣する者が増える可能性もある。 

 

「現状、これを取り締まる法律はない。被選挙権は権利なので、下手に規制をかければ、かけた側が法令違反になる。年内にあるかもしれない解散総選挙ではもっととんでもないことになる」(全国紙記者) 

 

と戦々恐々とする。 

 

へずまに限らず、『NHKから国民を守る党』(NHK党)の立花孝志党首は選挙ポスター掲示板を候補者でジャックし、そのスペースを間借りできるビジネスをブチ上げ物議を醸している。 

 

「ここ数年で選挙のモラルが一気に下がった。国民の政治への関心は遠のくばかりだ」 

 

政界関係者がそう嘆くのも無理はない。 

 

カオスな都知事選は「異例」ではなく、これから「スタンダード」になっていきそうだ――。 

 

FRIDAYデジタル 

 

 

 
 

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