岸田首相は、新紙幣の発行を受けて「新たな経済ステージに移行する際に、資本主義、女性の活躍、科学技術イノベーションを代表する人物を肖像とする紙幣は時代にふさわしい」と述べた。

新紙幣には渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎の肖像が描かれる。

（要約）

日銀の発券局を視察後、共同記者会見する日銀の植田和男総裁（左）と岸田文雄首相＝東京都中央区の日銀本店で2024年7月3日午前11時、幾島健太郎撮影 

　岸田文雄首相は3日、新紙幣の発行を受け、「成長型の新たな経済ステージに移行しようとしている際に、日本の資本主義、女性の活躍、科学技術イノベーションを代表する人物を肖像とする、まさに時代にふさわしい紙幣だと思っている。新紙幣が国民の皆さんに親しまれ、日本の経済に元気を与えてくれることを期待したい」と述べた。視察先の日本銀行（東京都中央区）で記者団に語った。 

【写真で見る】新紙幣、こんなデザイン 

　新紙幣には「日本の資本主義の父」と称される実業家の渋沢栄一（1万円札）、津田塾大創始者の津田梅子（5000円札）、破傷風の治療法を確立した微生物学者の北里柴三郎（1000円札）の肖像がそれぞれ描かれた。【池田直】