東京都知事選に立候補している小池百合子氏が、7月5日にJR新宿駅南口で街頭演説を行った。

新宿区長の吉住健一氏も応援に駆けつけ、演説が行われたが、反対派の抗議があり小池氏の演説がかき消される場面もあった。

それでも小池氏は熱弁し、演説を終えると支援者からの呼びかけで「百合子コール」が起こったが、「辞めろコール」と入り交じる異様な雰囲気となった。

（要約）

支援者の声援に応える小池百合子氏。左は応援に駆けつけた吉住健一新宿区長 

　7月7日投開票の東京都知事選に立候補している現職の小池百合子氏（71）が5日、JR新宿駅南口で街頭演説を行った。 

【写真】小池都知事を見にJR新宿駅南口に集まった人々 

　開始前から会場には多くの人が集まり、観覧ブース入場時には手荷物検査や金属探知機によるボディチェックが行われた。 

　この日は応援に駆けつけた新宿区長の吉住健一氏（52）を含め約30分間演説。観覧エリア後方には小池氏を批判する内容のボードを掲げた人々が取り囲んだり大声を上げたりと物々しい雰囲気となった。 

　途中、反対派の抗議がエスカレートし演説をかき消すほどの“辞めろコール”が沸き起こると、小池氏は約30秒沈黙。口をつぐみうなずきながら観衆を見渡す一幕があった。 

　その後小池氏は「迷うことなく“小池百合子”とお書きをいただきまして、皆様から金メダルを頂戴したい！ぜひとも勝たせていただきたい」と熱弁し演説を締めくくった。 

　演説終了後も“辞めろコール”が響く中、マイクを持った支援者の呼びかけによって前方エリアからは“百合子コール”が。“辞めろコール”と“百合子コール”が入り交じる異様な雰囲気に、駅前を通り過ぎる人々は怪訝な顔を見せていた。