( 188668 )  2024/07/08 01:24:18  
00

石丸伸二氏 

 

 任期満了に伴う東京都知事選が7日、投開票され、無所属新人で前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)は落選が確実となった。 

 

【写真あり】都知事選の結果を受け、目を潤ませる蓮舫氏 

 

 今回の都知事選は自民、公明両党などの支援を受けた現職の小池百合子氏に対し、一念発起して参院議員を辞職した蓮舫氏が出馬。小池氏が一歩リードの中、蓮舫氏が続き、石丸氏が激しく追い上げる展開が伝えられていた。 

 

 石丸氏は午後8時過ぎ、支援者の前であいさつ。「選挙に際して、私のチーム、本当に全力を尽くせたなと感じます。数えきれないほどの皆さんの力を頂戴することができた。その点において、胸を張って、できることは全部やったと言い切ります。本当にありがとうございました」と深々と頭を下げ、「結果においては都民の総意が現れた。それだけで、私から申し上げることは何もありません」と短く述べた。 

 

 さらに、共同会見で「敗因の要因は?」と聞かれ、「マスメディアが当初全く扱わなかった。そういうところ」と痛烈な返しを見せ、支持者からは大きな拍手が。「まあまあ、斬られるの覚悟で1問目それで来たんですよ。立派な覚悟じゃないですか」と場をおさめる場面もあった。 

 

 さらに今後について「まだ決めていません」としながらも、「国政には?」と聞かれ、「選択肢としては当然考えます。例えば広島1区。岸田首相の選挙区です」と述べて、再び場内からは大きな拍手が起きた。 

 

 石丸氏は京大卒業後、銀行勤務を経て、2020年に故郷でもある安芸高田市の市長選で初当選。予算を巡る市議会との激しいやりとりをYouTubeで公開するなどSNSを積極的に活用して話題を集めていた。5月16日、都知事選に立候補する意向を表明。「政治再建」「都市開発」「産業創出」を公約に掲げた。また、古舘伊知郎、実業家・堀江貴文氏、実業家・西村博之(ひろゆき)氏ら著名人が支援を表明するなどして注目を集め、特に20代以下の若者からの支持を集めて小池氏、蓮舫氏を猛追した。 

 

 これまで、ネット上ではじわじわと名前が広まっていたが、全国的にはほぼ無名の存在だった。しかし、今回の出馬で一躍時の人に。YouTubeでは、自身の公式チャンネルのほか、対談やインタビュー、切り抜きなど関連の動画を合わせると合計の再生回数は1億回に届きそうな勢いを見せている。引き続き、その動向が注目を集めそうだ。 

 

 

 
 

IMAGE