( 190873 )  2024/07/14 18:03:56  
00

トランプ前米大統領を狙った銃撃事件が発生したことを受け、同氏の警護体制に問題がなかったか疑問が生じている。写真は事件後、会場を巡回するシークレットサービス。13日撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid) 

 

(文中の文字を補い表現を修正しました) 

 

Gram Slattery Alexandra Ulmer 

 

[ワシントン 13日 ロイター] - トランプ前米大統領を狙った銃撃事件が発生したことを受け、同氏の警護体制に問題がなかったか疑問が生じている。 

 

トランプ氏の集会は野外で行われることが多く、数千人が集まり、何時間も続くため、警護は容易ではない。 

 

トランプ氏はペンシルベニア州バトラーで13日開かれた集会で演説開始直後に銃撃を受けた。弾はトランプ氏の右耳上部を貫通したとされる。集会に参加していた1人が死亡、ほかに2人が負傷した。容疑者は死亡した。 

 

事件の全容はまだ不明だ。大統領警護隊は「容疑者は会場外の高い位置からステージに向けて複数発発射した」と説明している。 

 

BBCは、現場にいた人の話として、銃撃犯が警備区域のすぐ外側に建つビルの屋上に登っているのを目撃し警察とシークレットサービス(大統領警護隊)に警告しようとしたがうまく伝わらなかったと伝えた。 

 

トランプ氏は大統領経験者であることから、警護は主に大統領警護隊があたっている。同氏の遊説では大体、現地の警備で地元警察が大統領警護隊を支援する。時には国土安全保障省当局も協力する。 

 

イベント前には、爆弾が仕掛けられていないかなど会場をチェックし、トランプ氏は必ず要塞化された車列で到着する。 

 

通常、警備区域を設定し、全ての参加者が会場に入る前に金属探知機を通る。武装警備員が、参加者の持ち物を検査し、服の上から参加者の身体をさわって検査することも多い。 

 

ある参加者は、イベントに先立ち大統領警護隊の隊員とみられる2人が近くの屋根の上に立ち、双眼鏡で周辺を眺めていたと述べた。「彼らはトランプ氏が登場する前、会場の後方左側をずっと見ていた」と語った。 

 

大統領警護隊に警護手順についてコメントを求めたが、現時点で回答はない。ペンシルベニア州警察は、大統領警護隊に問い合わせてほしいと述べた。 

 

 

 
 

IMAGE