( 191593 )  2024/07/17 01:08:03  
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パワハラ疑惑について取材に応じる斎藤知事=15日、大阪市北区 

 

兵庫県の斎藤元彦知事(46)をめぐるパワハラなどの疑惑を告発し、7日に死亡した元県西播磨県民局長の男性(60)が、知事の発言の音声データや、県議会の調査特別委員会(百条委員会)で読み上げる予定の陳述書を残していたことが分かった。19日の百条委や、斎藤知事の対応が注目される。 

 

【一覧で見る】死亡した元県民局長作成の文書に記載された7項目の疑惑 

 

「死をもって抗議する」「百条委を最後までやり通して」 

 

元局長はこうしたメッセージも残しており、遺族がまとめて議会に提出した。 

 

15日付の産経新聞によると、音声データには、斎藤氏が県内に公務で出張した際、地域の特産品のワインについて「まだ飲んだことがない」「折を見てお願いします」と発言した内容が録音されているという。知事の職員へのパワハラや、視察企業からのコーヒーメーカー受け取りなど、元局長が「疑惑7項目」を挙げた告発文書では触れられていない。 

 

音声データについて、証人として出席予定だった19日の百条委で示すつもりだったとみられる。百条委は16日の理事会で取り扱いを協議する。 

 

斎藤知事は15日、大阪市内で行われた関西3空港懇談会後に報道陣から進退を問われ、「一日一日の仕事をしっかりやっていくのが私の責任だ」と述べた。 

 

県は5月、告発文書を、内部調査の末に誹謗(ひぼう)中傷と認定し、元局長の男性を停職3カ月とした。これに対し、調査の中立性を疑う声が噴出し、県議会が百条委を設置した。 

 

斎藤知事に対して、自民党兵庫県連会長の末松信介参院議員が14日、事実上辞職を求める発言をしたほか、12日には知事に辞職を進言してきた片山安孝副知事が引責辞任を表明している。 

 

 

 
 

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