( 192643 )  2024/07/19 23:53:32  
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兵庫県・斎藤元彦知事 

 

兵庫県の斎藤元彦知事の『パワハラ』や贈答品の『おねだり』疑惑をめぐり、死亡した元幹部職員が残した「ワイン、私飲んでないので、ぜひ」などとする音声データについて、知事は19日午後、記者団に自身の発言だと認め、『ワインを受け取った』と明らかにしました。 

 

死亡した元県民局長が配布した告発文 

 

音声はおととし11月、県西部の会合に出席した兵庫県の斎藤知事の発言を、元県民局長(60)が録音したものとみられ、知事が県の特産品を「ねだっている」ような場面が収録されています。 

 

【収録されていた斎藤知事の発言】「ワイン、私飲んでないので、ぜひまた。この間、いちごと、塩はあれですけど…折を見て、よろしくお願いします」 

 

元県民局長をめぐってはことし3月、斎藤知事のパワハラ疑惑などを告発しましたが、『事実無根』として県から懲戒処分を受けました。 

 

その後、告発を調査するための百条委員会が設置されましたが、今月7日、元県民局長が死亡しているのが見つかりました。 

自殺とみられます。 

 

関係者によると、元県民局長は「死をもって抗議する」という趣旨のメッセージとともにこの音声データと陳述書を残していたということです。 

 

兵庫県・斎藤元彦知事 

 

19日午後、記者団の囲み取材に応じた知事は、元県民局長が残した『おねだり疑惑』の音声について『自身の発言』と認めたうえで、ワイン2本を受け取り、自宅で飲んだと明かしました。 

 

ただ、こうした県内の地場産品などを受け取るのは慣例であり、PRを行う目的があったとする見解を示しています。 

 

【兵庫県・斎藤元彦知事】 

「仕事としてですね。県の施策として産業振興の一環で大事なことですから飲ませて頂きました」 

 

「私が就任してから色んな食べ物とか、知事室に届くことがあったんです。『こういうの頂いているの?』って聞いたら、秘書室の方も『前の知事の時からずっとそういうのを頂いていました』って言うので、『是非食べたりしてください』と『慣例だし、社交儀礼の範囲なので問題ないです』という話を私は受けていたし、県の生産者の方が一生懸命作られたものですから、ご厚意をお断りするのも心苦しいというのもありましたし、頂いていたということは事実」 

 

Q実際にワインのPRはされた? 

「具体的なことはしていないと思います。これはPRをするしないに関わらず、こういったことがあるということは、私の思いの中にしっかりインプットされました」 

 

「物品を受領する際のルール作りとかあり方をどうするか。どうしていくべきかというのは、きっちり考えていったらいいなと思います」 

 

 

また、『応援してくれる人がいる』として知事は改めて自身の辞職について否定しました。 

 

【兵庫県・斎藤元彦知事】「置かれてる状況が厳しいという認識は皆さんあると思いますけど、そんな中でもほんとにたくさんの方々から『知事頑張れ』と『負けちゃいけないよ』という言葉をたくさん頂いています。これは私の近くにいる人のみならず、遠くにいる人、そして街中などで会う人からも実は言われることがあるんですね。『絶対やめちゃダメだ』と」 

 

「もちろん批判頂いている方の声も真摯に受け止めた上で、応援を心からして頂いている方もおられますので、その声も感謝しながら、しっかり県政を担わせていただくということが私のやるべき責任だと考えています」 

 

百条委員会 19日午後1時半すぎ 

 

今回知事が自身の発言だと認めた『音声データ』などは、19日に百条委員会で資料として取り扱うことが決定しました。 

 

百条委員会では今後、告発文の真偽を確かめるために、職員などおよそ50人への証人喚問が予定されています。 

 

関西テレビ 

 

 

 
 

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