( 193018 ) 2024/07/21 00:22:59 0 00 堀江貴文氏
過去最多の56人が立候補した東京都知事選挙は、現職の小池百合子氏が3選し、強さを見せつけた。その一方で、元安芸高田市長の石丸伸二氏が2位、蓮舫氏が3位になり、左派・リベラル勢力を驚愕させた。
【動画】堀江貴文「『石丸構文』をバカにしている奴がバカ。質問者の実力不足にすぎない」なぜ蓮舫は石丸に完敗してしまったのか「石丸現象はすでに全国の自治体で起こっている」
実業家の堀江貴文氏は「蓮舫支持者はテレビを見ている層が多かったが、一方で石丸支持者の多くは、石丸氏のYouTubeを見ていた人たちだ。その意味で、選挙においても、テレビの影響力はとっくにYouTubeに抜かれている」と分析するーー。
ーー今回の東京都知事選で、元安芸高田市長の石丸伸二氏が大躍進しました。石丸氏の躍進の背景には、インターネット、特にYouTubeの活用の影響が大きかったのではないかと思われますが、いかがでしょうか。
堀江貴文
そうですね。もし僕が選挙に出るなら、YouTubeを使いまくると思いますよ。他の候補者たちの中にはYouTubeをあまり活用していなかった候補者もいますが、僕には全然意味がわかりません。みんなYouTubeを見ているんですから、YouTube動画を作って流せばいいだけです。何でやらないのか、本当に不思議です。
みなさん、YouTubeをまだバカにしているところはありますが、コロナ禍で見る人が増えて、すでに影響力の面ではテレビに勝ってますよ。僕のYouTubeチャンネルも、テレビに出ていたときよりも、老若男女、あらゆる世代に見られています。社会的影響力がある人も見てくれているので、テレビはとっくの昔に抜かれていると思います。
今までは「バカでも見れるメディア」の地位にいたのは、テレビだったんですよ。でも、YouTubeもテレビも同じ動画メディアですよね。しかも、テレビと違って、番組数に限りがなくて、好きな動画を好きなときに見られる。だからテレビよりもYouTubeの方が多くの人に見られるようになったのは、当然なんです。
もちろん、テレビがまったく見られなくなったわけではありません。特に年配の世代は、YouTubeとテレビを一緒に見ているんですね。蓮舫氏の支持者は年配の世代に多かったわけですが、だからこそ、支持者たちは驚いたわけです。「何で負けたんだ、こんなの誰かの陰謀じゃないか」と言ってしまうくらい、彼らにとってはショッキングな負け方だったみたいです。テレビでも当初、「小池 vs 蓮舫」という形で報道されることが多かったわけですから。石丸氏に負けるとは思えなかったんでしょう。
でもそれは、彼らがテレビや新聞などのオールドメディアばかり見ていたからそう思っただけであって、YouTubeを見ていれば、石丸氏の影響力が高まっていたことは事前にわかったと思いますよ。左派・リベラル勢力は、朝日新聞や東京新聞、望月衣塑子氏などの発信ばかり見ていて、現実が見えにくくなっているんでしょうね。
ーー蓮舫氏の支持者の皆さんたちが負けたことに驚いたということですが、それはやはり、見ているメディアが違うから、ということなんでしょうか。
堀江貴文
左派・リベラル勢力は、どんどん蛸壺化しているんです。身内だけでコミュニケーションを取る傾向が、SNSでどんどん加速してきています。
左派の人たちのX(旧Twitter)のアカウントを見てみると、「なんで蓮舫が負けたかよくわからない」と真剣にコメントしているんですよ。「何もわかってないな」と僕は思ってしまいます。左派・リベラルの人たちは、半ば宗教化していて、真実が見えなくなっているのではないでしょうか。左派の人たちの自民党批判の言説を見ていると、想像を絶するような罵倒の言葉が飛び交っています。
ただ、こうしたSNSによる分断、蛸壺化は、世界的な現象なんです。多くの人が、自分と同じような思想信条を持つ人だけをSNSでフォローしているためですね。
アメリカでトランプがこれだけ人気なのも、SNSによる分断が要因として大きいです。トランプの主要な支持層は、アメリカ南部の貧しい白人たちですよね。自分が住む州から、人生で一度も出たことがないような人も少なくありません。こうした人たちも、自分と近しい人たちしかSNSでフォローしていないので、バイデン率いる民主党の支持層が「ジェンダーレスを推し進めよう」なんて言っても、トランプ支持者たちは「何をワケのわからないことを言ってるんだ」となるわけですよ。アメリカでも、右派と左派はSNSによって分断されているんです。
堀江貴文
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