( 194421 )  2024/07/25 00:57:20  
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新型コロナウイルスの患者数が増加しており、医療機関での患者数が増加していることが報告されている。

患者数の増加には経済的な理由も一因であることが示唆されており、PCR検査や治療薬の負担が大きいため検査や治療を受けることに抵抗がある患者もいる。

一部の患者は新型コロナの検査を受けることを拒否し、「熱中症だと主張している」という状況もある。

医療機関も患者の半数が検査を敬遠している傾向であり、経済的負担や心理的な負担が理由の一つとされている。

新型コロナウイルスの感染対策においては、窓を開けて換気することが推奨されており、具体的な症状や注意点も説明されている。

(要約)

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新型コロナウイルスの患者数が、全国で増加しています。厚生労働省が全国およそ5000の医療機関から報告されている患者数は、7月14日までの1週間で5万5072人。1医療機関あたりでは『11.18人』と、10週連続の増加となりました。 

 

【写真を見る】新型コロナ患者数は10週連続で増加中 “自分は熱中症”と検査拒否…認めたくないのは経済的な理由も【Nスタ解説】 

 

■コロナ検査、なぜ拒否? 検査費や薬代の経済的な負担が理由か 

 

上村彩子キャスター: 

取材をしたインターパーク倉持呼吸器内科の倉持仁院長は「7月に入って以降、週を追うごとにコロナ陽性の患者が増加している」と話します。 

 

一方で「コロナウイルスの感染が疑われる患者の中には“自分は熱中症”と主張し、検査を拒否したケースもある」ということです。どうしてこのようなことが起きているのでしょうか? 

 

まず、新型コロナウイルス感染と“認めたくない”理由で大きなものとしては、5類に移行したことで、経済的な理由もあるそうです。それぞれ3割負担でPCR検査は約6000円、抗原検査は約2000円となっています(Nスタ調べ)。 

 

さらに、陽性と診断されて処方される経口薬は5日分・3割負担の場合、ゾコーバは約1万5600円。パキロビッドパックは約2万9700円、ラゲブリオは約2万8200円で、3割負担でも3万円近くの金額がかかってきます(Nスタ調べ)。 

 

また、感染した場合に厚生労働省が外出自粛を推奨している日数は、発症日を0日目として5日間です。5日経っても症状がある場合は、症状が軽快してから24時間程度は外出自粛が推奨されています。 

 

陽性と診断されると、学校や会社を休まなければならない。自分の予定も変えなければいけない。そんな心理的な負担もあるそうです。 

 

倉持先生は「診察した患者の約半数が検査を敬遠している傾向。経済的な負担も大きく、薬を断る患者も多い」と話しています。 

 

井上貴博キャスター: 

確かに、今はまだ新型コロナウイルスの治療薬は高いので難しいところはありますが、変異を繰り返しているので、感染力は強いけれども重症化しにくくなっているという事実もあるんですよね。 

 

 

オンライン直売所「食べチョク」代表 秋元里奈さん: 

周りでも結構、コロナにかかっている人が最近増えたなという実感はありますが、みんな軽症なので、そんなに大きくなっていないなと思います。 

 

ただ、やはりコロナの渦中のときの「高齢の方に会うときは気をつけましょう」みたいな意識は、少し薄れているなとは感じます。私はちょうど週末に99歳のおばあちゃんに会いに行くので、改めて気をつけないとなと感じます。 

 

ホラン千秋キャスター: 

コロナウイルスだけではなく、さまざまな感染症があるので、その一つ一つがリスクになる世代の方々もいらっしゃるわけですものね。 

 

オンライン直売所「食べチョク」代表 秋元里奈さん: 

あのときは結構みんな意識していたと思いますが、人によってはかなり緩くなっているかなと思います。 

 

もちろん若い人同士だったらいいのかもしれませんが、高齢の方や重症化リスクの高い方と会うときは、昔を少し思い出しながら気をつけていきたいなと思います。 

 

■猛暑でも窓を開けて換気を! 数センチでもOK 

 

上村キャスター: 

では改めて、新型コロナウイルスの感染対策を見ていきましょう。 

 

厚生労働省が推奨するのは▼医療機関や高齢者施設などを訪問するときのマスク着用、▼手洗いや手指消毒、▼換気ですが、今の季節は外が暑いので、なかなか窓を開けづらいかもしれません。 

 

しかし、倉持先生は「症状がある人がいなければそこまで気にしなくて大丈夫だが、やはり換気はしてほしい」と話していました。できれば窓を全開にするのが好ましいですが、数センチでも大丈夫ということです。数センチでも開けっ放しにすると、だいぶ換気ができます。 

 

そして具合が悪くなると、今は新型コロナウイルスか、熱中症か、夏かぜか悩む方が多いと思います。発熱、けん怠感、頭痛、ふらふらして歩けないなど、初期症状は似ていますが、やはりそれぞれ特徴があります。 

 

▼新型コロナウイルスでは咳や息切れなど、呼吸器に症状が出るのが特徴です。のどの痛み、味覚・嗅覚障害などもあらわれます。 

 

▼熱中症は口の中が乾燥する、尿の減少、意識障害などが特徴です。 

 

▼夏風邪は皮膚や口の中に発疹が出る、のどが腫れて白くなるなどの特徴があります。 

 

 

倉持先生は「新型コロナウイルスが今も流行していることを知ってほしい。一人一人が無理をせず、体調が悪いときは医療機関へ行きましょう」と呼びかけています。 

 

井上キャスター: 

一部ではコロナ治療薬も公費で負担できないかという議論もあるようですが、5類に移行したので、そこは道理が通らないということもあります。 

 

リスクが高い方やご高齢の方は、やはりワクチンで自分の身を守るということを、一つ徹底するのも重要なのかもしれません。 

 

オンライン直売所「食べチョク」代表 秋元里奈さん: 

やはり病院に行くと、コロナやインフルエンザも最近はあります。「全部検査を受けますか」と言われると、それはそれで少し迷ってしまうので、病院に行って症状を伝えて、お医者さんに判断を委ねるというのも一つかなと感じます。 

 

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<プロフィール> 

秋元里奈さん 

オンライン直売所「食べチョク」代表 33歳 

神奈川の農家に生まれる 

 

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