( 195235 )  2024/07/27 15:15:40  
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北海道旭川市で女子高生を殺害した事件で、無職の内田梨瑚被告(21)と19歳の女性A子が逮捕された。

A子について検察官送致が決定され、内田被告との関係やA子の過去などが詳しく報じられている。

A子は地元でトラブルメーカーとして知られ、事件の原因は被害者が内田被告の写真をSNSに載せたことから始まった。

A子のバックグラウンドや中学時代の同級生の証言から、事件を起こす前から問題行動が見られたことが分かっている。

A子は家庭環境も複雑で、高校中退後はアルバイトを転々としていたが、事件が起きた後も普段通りの生活を送っていた。

A子の母親は事件後、子供の変化に戸惑いつつも、寂しさを抱えていたことを述べている。

旭川地検はA子を起訴するか検討中で、裁判員裁判で審理される見通しである。

(要約)

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ついに検察官送致に 

 

北海道旭川市で女子高生(17)を吊り橋から突き落として殺害したとして、旭川市の無職、内田梨瑚被告(21)=殺人罪で起訴=とともに殺人容疑などで逮捕されていた19歳の女、A子の少年審判が26日行われた。旭川家庭裁判所はA子について検察官送致すると決定した。内田梨瑚被告(21)が舎弟と呼んだA子とはいったいどんな人物なのか改めて詳報する。 

 

〈画像〉内田被告とA子の2ショット写真、「将来の夢は保育士」と書いたA子の卒業文集、男性からモテていたA子の近影など 

 

「犯行は内田被告が主導し、内田被告の指示に従って行動していた面が見受けられるものの、自身の判断で積極的に被害者へ暴行を加えるなどしている」と旭川家庭裁判所はA子に対し刑事処分相当として検察官送致を決定した。 

 

この事件は内田被告がラーメンを食べる様子を撮影した写真を、被害者が自分のSNSに転載したことが発端となった。社会部記者が語る。 

 

「転載に気付いた内田被告が被害者から電子マネーで10万円を脅し取ろうとしましたが、うまく受け取れず呼び出しました。A子と16歳の男女も含めた4人で車に被害者を監禁しわいせつ行為や暴行を加えた後、神居大橋付近まで連れて行きました。 

 

被害者を橋の欄干に全裸で座らせて『死ね、落ちろ』などの罵詈雑言を浴びせたのち約10メートル下の石狩川に転落させ溺死させています。今後、起訴されることになれば刑事裁判を受けることになります。改正少年法により特定の犯罪で起訴されれば実名報道の可能性もありえます」 

 

内田被告のSNSにたびたびA子は登場し、舎弟とされていたが、もともとA子は地元では有名なトラブルメーカーだった。中学時代の同級生はこう証言する。 

 

 「中学時代に私のグループに彼女が入ってきたせいでみんなから無視されたことがあったので、もう関わりたくないと思っていました。A子ちゃんは当時からめちゃくちゃなことをしていましたから。教室に数人で立てこもって他の生徒を入れなかったり、先生に『死ね』と暴言を吐いたりして、学級崩壊というかそんな感じのことを引き起こしたりしていました。 

 

半年前くらいにはファストフードでバイトしていましたが、そこでも無断欠勤が続き辞めたそうです。みんな関わりたくないから最近何やっていたとか知ってる人はいませんね」 

 

家庭環境が複雑だったというA子は、シングルマザーの母親とアパートで暮らしていたがそこでもトラブルを起こしていたという。 

 

 「母親が飲食店とコンビニで掛け持ちで働いていたので目が行き届かなかったというのはあると思いますが、A子ちゃんは高校生の頃、そのアパートの空き部屋に勝手に入り込んで男女の仲間で集まって酒盛りをして騒ぎになったこともありました。 

 

それだけでなく、A子ちゃん家で遊んでいた友達がA子ちゃんとケンカになったことがあったのですが、その時、台所から包丁を持ち出して向けられたと言っていました」 

 

 

別の中学時代の同級生によると、A子は高校を2年で中退した後は、アルバイトを転々としながら生活していたようだ。事件を起こしたのちも旭川駅前の居酒屋にバイトに出かけていく姿が目撃されている。 

 

「A子はバイトをすぐ辞めて変えるので、お金はあんまり持っていませんでした。あの子は昔から変わっているというか、ちょっと被害妄想の気があって、その辺ですれ違う女の子に『あいつが見ている』と言い出してケンカを売るみたいに絡むということがありました。 

 

顔は可愛いんで男の人にはモテたけど、ヤンキー気質なところもあったので、リコさんと気が合ったのかもしれないですね」 

 

集英社オンラインは以前にA子の母親に取材を行なっているが、その際、母親はこう語っていた。 

 

「あんな事件を起こしてしまったけど、小さいころのA子は、お姉ちゃん思いの優しい子だった。毎日のように外でお姉ちゃんとダンスを踊って、『お母さん見てー』と言ってニコニコ笑ってるような子だったの」 

 

 優しかった我が子に少しずつ変化が見られていったのは高校を中退した頃からだったという。 

 

 「高校を辞めたころから、A子はだんだんとヤンチャっぽい子たちとつるむようになった。それこそ家に男の子の友達を連れてくることも多くて、腕に入れ墨を入れた子も見かけたことがある。 

 

でも、今回の事件で逮捕された16歳の子とか、内田梨瑚なんて子の名前は聞いたことないね。そもそもずいぶん前から、A子はめったに家に帰ってこなくなったので交友関係とかよく知らないのよ」 

  

なぜ事件を起こしてしまったかについて母親は困惑しながらもこう絞りだしていた。 

 

「でもね、A子はずっと寂しかったんだと思うよ。あの子が小学生のころに私は旦那と離婚して、仕事ばかりで、家にいるときは寝てばかりだった。ここ数年は、夜にほとんどA子と顔をあわせることもなかったから、やっぱり寂しさはずっとあっただろうし、申し訳ない気持ちはあるの。 

 

どうしてこんな事件を起こしてしまったかはわからないけど、複雑な思いというか、やっぱり信じられないよね」 

 

近く旭川地検はA子を起訴するかどうか判断する。起訴されれば内田被告と同様、裁判員裁判で審理される見通しだ。 

 

※「集英社オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 

 

メールアドレス: 

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取材・文/集英社オンラインニュース班 

 

集英社オンライン編集部ニュース班 

 

 

 
 

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