( 195417 )  2024/07/28 00:04:24  
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真夜中に富士山の9合目で120人のグループが野宿し、弾丸登山をしたとみられる状況が映像で確認された。

山梨県では規制の強化に議論の必要性を提起している。

野外での休憩や寝る姿が映される中で、国籍不明の集団がどうしてその場所で休んでいたのか不明だが、ご来光を目当てに時間調整をしていた可能性も示唆されている。

山岳医の指摘によると、山の気温の変化による低体温症のリスクがあることを強調し、富士山への登山規制も取られている。

今後、規制の見直しや対策が必要とされている。

(要約)

( 195419 )  2024/07/28 00:04:24  
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真夜中の富士山 9合目に120人野宿 国籍不明の集団が“弾丸登山”ご来光目当てか 

 

 富士山頂近くで弾丸登山をしたとみられる120人ものグループの姿が撮影されました。山梨県は規制内容の強化について議論する考えを示しました。 

 

【画像】山小屋前で野宿 何もかぶらず体を小さく丸める人も… 山梨県は規制見直しの議論へ 

 

 真っ暗闇の中、野外で横たわって休む多くの人たち。今月21日の深夜0時すぎ、富士山の9合目にある山小屋前で撮影された映像です。彼らは危険な弾丸登山を集団で行った人たちだとみられます。 

 

 保温性の高いアルミ製のシートにくるまっている人もいれば、何もかぶらず体を小さく丸めるだけで横たわっている人もいます。 

 

 聞こえてくる声は、日本語ではありません。 

 

9合目にある「万年雪山荘」 渡辺和将代表 

「120人前後がグループで登山していた。初めから(山小屋に)泊まる予定ではない。もしそうなら初めから小屋の予約をしていると思う。迷惑どころか当人たちにも危険が及ぶので、どの程度その危険性を理解されているか非常に疑問」 

 

 禁止が呼び掛けられている弾丸登山を強行した国籍不明のグループ。彼らがこの場所で休んでいた理由は…。 

 

富士宮口ガイド組合 水本俊輔代表 

「ご来光が山頂で見える時間が午前4時半くらいになるので、そこで時間調整をしている感じ」 

 

 撮影時、天気は晴れていて風も少なかったといいます。しかし、山の天気は変わりやすいのが常です。 

 

水本代表 

「(動画の)最後の方に雷が映っている。こういうふうに野外で休憩をとると落雷の危険性がある」 

 

 さらに山頂付近の7月、最低気温の平年値は2.8℃。医師は富士山特有の気温の変化に注意が必要だと指摘します。 

 

山岳医療救助機構 大城和恵国際山岳医 

「一番怖いのは低体温症。標高差の大きい富士山は日中、汗をかいて熱中症みたいになって、そのまま上に行くと低体温症になる。最悪は亡くなってしまう」 

 

 山梨県側では、今年から5合目の登山道のゲートを午後4時に閉鎖するなど規制をもうけています。 

 

 こうした規制に一定の成果が見られる一方で、山梨県知事は、さらなる規制の見直しについても議論する考えを示しました。 

 

山梨県 長崎幸太郎知事 

「山小屋の予約もない中、(ゲートの閉まる)午後4時に来て頂上まで行って戻って、これは弾丸登山になるのでは。準備不足の人の通行を断るようなことも、これは条例が必要かもしれないが、このようなことも方策として考える必要がある」 

 

(「グッド!モーニング」2024年7月27日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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